【発売日】 1984年6月
【発売元】 アスキー
【開発元】 ラショウ
【ジャンル】 シミュレーションゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
第1回アスキーソフトウェアコンテストのグランプリ作品を製品化したもの。
RTS的要素を持ち、ユニットの成長、ストーリーの起伏など、シミュレーションRPGの先駆けとも言える。
プレイヤーはスレン王となって兵士の集団を直接率いて進軍し、敵の親玉オゴレスを倒すのが目的。
RTSというジャンルがない時代において、RTS要素の色濃いゲーム。
画面はトップビューで、王に合わせて画面が左右にのみスクロールする。
プレイヤーは王と最初から引き連れている兵士達を操作し、マップの左側はるか先にあるオゴレスの城めがけて進軍することとなる。
操作は上下左右の移動と操作兵種の切り替えのみ。
操作兵種の切り替えは「スレン王のみを動かす」「騎士と重騎士を動かす」「兵卒と重兵卒を動かす」「全員動かす」の4通りと非常に単純。
一方で兵士を個別に動かせない。
自軍も敵もリアルタイムに動くが、戦闘は自軍から仕掛けない限り絶対に発生しない。
戦闘もシンプルで、敵兵に自軍が突っ込むだけで勝敗が決まる。
操作にしたがって、一斉にゾロゾロと動いていく様子は、まさに軍団を率いるに相応しい感覚。
従来にないその操作感は、大きなインパクトがあった。
王以外は常に集団で動くため、集団が乱れやすい。
一方で「兵士を個々に動かす」操作はないため、集団を乱さずに進軍するには少々慣れがいる。
もっとも、思い通りに動かない兵士を纏め上げて戦うのが本作品の一番の醍醐味。
いわゆるファンタジーの世界が舞台となっている。
道中は一本道だが、ある程度進む度に風景や敵の配置が変わる。
当時「集団を操作する」というゲームはSLG、それもターン制くらいで、ましてリアルタイムに動かすようなものはなかった。
それをアクションゲームのように操作できるというゲーム性は新鮮そのもので、更に「自軍を育てる楽しさ」というRPG的な楽しさを付加していた。
ゲームとしては、操作にややテクニックがいるものの難易度がやや高めという程度。
やり応えのあるゲームだった。
本作はシミュレーションRPGの先駆けとはなったものの、当時その独特のゲーム性に対する認識がなかったためか、本作に続くものはなかった。
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