【稼働開始日】 1986年7月8日
【発売元】 ナムコ
【開発元】 ゲームスタジオ
【ジャンル】 アクションロールプレイングゲーム
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【中古】X68 5インチソフト イシターの復活 The Return of ISHTAR
概要 (説明は『Wikipedia』より)
『ドルアーガの塔』に続く『バビロニアンキャッスルサーガシリーズ』の第2弾かつアーケードにおける最終作品。
前作でブルークリスタルロッドの力を得てドルアーガを倒しカイの救出を果たしたギルがカイとともに廃墟と化した塔の脱出を目指す。
前作以上にRPG色の強い作品となり、アーケードでの採用例が片手で数えるほどしかない経験値による成長やパスワードコンティニューを備えるなど、かなり異端な作品となった。
8方向レバー+2ボタンでカイ、もう一つの8方向レバーでギルを操作し、制限時間内にルーム内にある鍵を取り、扉に2人同時に入ることでそのルームはクリアとなる。
塔は全127ルームで前作と異なりすべてのルームを通過する必要はない。
塔からの脱出でエンディングを迎えてゲームクリア。
移動についてはカイが画面スクロールの基準となって動く。
画面外にギルがはみ出してしまった場合は呪文で隣に瞬時に呼び出すことが可能。
ギルを画面外に出した場合無敵となるのだが、ルームの上下左右が繋がっている関係で、思わぬところで画面内に入ってしまいダメージを受けることも。
前作とは異なり、各フロアの迷路及び、敵、鍵、扉の位置は固定となっており、また基本的にルームを行き来するという設定のため、鍵と扉は複数配置されている。
一部ルームでは鍵の位置が複数箇所の候補から選ばれる所や、扉の出先が複数箇所から選択される所もある。
また扉をくぐると同じルームの別の箇所に出る物もある。
なお、ルームによっては扉が最初から開いていたり、落とし穴や梯子で移動するケースもある。
一度訪れたルームに戻ってきた場合は制限時間は前回脱出した時の残り時間に10増加した状態から始まる。
残り時間が0になるとウィスプが大量に湧き出してくる。
残り時間は呪文で回復させることも可能であるが、0になった場合は通常の残り時間回復呪文では回復できなくなる。
なお、本作は1クレジットでカイとギル双方を操作することが可能。
カイは呪文の行使が可能で、呪文選択ボタンを押しながらレバーを操作することで呪文を選択、呪文使用ボタンで選択した呪文を使う。
呪文選択中は動けないうえに敵はお構いなしに動き回るので、常に周りに気を配って選択する必要がある。
なお、カイが使用できる呪文は消費MPがカイの現在MPの半分以下のもののみである。
ギルは敵が近づくと自動的に剣を出して、接触している間攻撃する。
また、マジシャンの呪文を正面で受けた時だけ(戦闘中でも)楯で跳ね返す。
ギルが交戦する場合は一部の敵を足止めして動けなくすることができる。
また、ギルで敵を倒した場合は一部の敵を除いてHPが回復する。
前作と異なりルームクリアしてもHPの回復は原則行われない。
敵を倒していくことで経験値が入っていき、カイの最大MPとギルの最大HPが増えていく。
なお、経験値はカイとギルのどちらが倒しても両人に同じだけ入る。
ただし、ギルの成長はカイの1/4。
大部分のモンスターには経験値上限値が定められており、現在の経験値がその値を上回ると該当する敵を倒しても経験値を得られなくなる。
そのため、弱い敵だけ倒し続けていてもいずれは成長に寄与しなくなる。
ミスになる条件は「カイがバリアを張っていない状態で敵に触れる」「ギルの体力が0になる」。
どちらかがプレイヤーアウトになるとその場でゲームオーバー画面となり、カイとギルとルームのパスワードが表示される。
各パスワードをミスした場合、初期値として扱われるので「育てたプレイヤーで最初から」というのも可能。
カイのMPはゲーム中回復させる手段はない。
また、成長が反映されるのはゲームオーバーからの再スタートの時のみ。
そのため「パスワードなしでの1コインクリア」というのが不可能になっている。
一部のルームには宝箱も配置されている。
本作では装備品ではなく魔法効果や成長を一定値にする効果となっている。
全127ルームにわたり繰り広げられる壮大な冒険譚はボリュームも十分。
モンスターのバリエーションも大幅に増加し、さらに多彩な面構成となった。
クリアまでのルートも多彩であり、後の『源平討魔伝』のような全ルーム探索などの多様な遊び方も可能。
また、キャラクターの成長要素やパスワードによる継続プレイなどかなりRPG寄りの作品。
謎解きの面においてはアイテムを出現させる仕様が廃止になったため、そういった面ではとっつきやすくなっているともいえる。
当時としては破格のグラフィックの美しさを誇り、キャラのサイズも大きくなったことも相まってビジュアルがより進化。
また本作のダンジョンも平面的な描写から立体感ある描写になっており、リアリティが増加した一方で、敵側も物陰からの奇襲を積極的にしてくるため、油断は禁物。
BGMは小沢純子女史が前作から続投。
波形メモリ音源からFM音源に代わりより美しいBGMに。
新曲・前作からのアレンジ曲ともに評価は高い。
ルーム名やルームの構造、さらにはルーム内に置いてあるオブジェクトにもいろいろと小ネタが仕込まれており、ファンならニヤリとする内容も豊富。
カイが利用できる呪文は全64種類と非常に多いものの、その割に役立たずだったりMP効率が非常に悪かったりと有用な呪文はさほど多くなかった。
ルーム127にて正攻法でなくてもクリアに必要な鍵を入手できる裏技はあまりにも有名。
また、効果が発揮されない呪文が存在するバグや、HPに関するオーバーフローに関連するバグなど、いくつか細かいバグも存在する。
前作からの人気を受け、かなりの前評判をもって迎え入れられた本作は、ゲームとしての総合的な完成度は前作同様高水準であり、RPG要素をかなり強化した作風は当時のアーケードではかなり異彩を放っていた。
だがシステム的にアーケードゲームとの食い合わせが非常に悪かったためにオペレータ泣かせの商材であり、プレイについても独特の操作性や、事前知識の蓄積が必須な点をはじめとしたハードルの高い要素が立ちはだかるため、評価は前作に比べるといまいちであった。
とはいえその斬新さは今でも十分に目を引き、そういった知識の蓄積を好むプレイヤーなら長く楽しめる作品であるため、人を選び過ぎる点こそあれどプレイヤーにはそれなりに強い印象を残した作品である。
ギルの操作がレバー1本のみとなっているのは、本作がカップルでのプレイを想定した作品のため。
アーケードのパスワードコンティニューによる継続プレイについては、本作でナムコが特許を取得している。
本作の開発者である遠藤氏は、この作品以降アーケードゲームの製作から手を引くこととなった。
本作にて自身の作風とアーケードの営業形態とのギャップに悩んだ結果ということ。
●ストーリー
ドルアーガよりクリスタルロッドを奪還すべく挑み、そして囚われてしまったカイを救うべく、ドルアーガの塔に挑んだギルガメスは、死闘の末にドルアーガを打倒し、ロッドを取り戻すと共にカイの救出を果たした。
しかし、ドルアーガの魔力によって修復されていた塔は主を失うと同時に元の廃墟に戻り、内部を徘徊していたモンスターたちはより一層、凶暴さを増してしまった。
ロッドを地上に持ち帰る使命を果たすべく、ギルガメスとカイは、剣の力とロッドの力を手に、協力して塔からの脱出を目指す。
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