【稼働開始日】 1989年7月
【発売元】 タイトー
【開発元】 タイトー
【ジャンル】 パズルゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
『QIX』と同じタイトー制作の陣取りゲーム。
陣取りゲームの基本ルールは「フィールド上で自機を動かして陣地を占領し、一定割合以上の領域を確保するとクリア」というもの。
自機は最初はフィールドエリアの外周4辺の上しか移動できないが、ボタンを押しながら画面内に向かって移動させると軌跡上にラインが引かれ、そのラインで領域を切り取るとそこを占領する事ができる。
自機はラインを引いている間以外はバリアを展開していて、敵と接触してもミスにならない。
ただし、時間が経過するとバリアの通じない敵などが湧いてくるため、いつまでも安全ではいられない。
『QIX』は抽象的でテーマ性の見えにくいアブストラクトゲームとして完成されていたが、『ヴォルフィード』はそれとほぼ同じルールを踏襲しつつ、SF設定などを付加させて世界観に奥行きを持たせている。
また、ボスに個性を持たせ、様々な姿や攻撃方法でプレイヤーを楽しませる工夫がこらされている。
グラフィック演出が向上し、全16ステージにそれぞれ異なる大型のボス敵が1体(+ボスの縮小版のような姿をした雑魚が数匹)ずつ存在する。
ボスは一定時間動くとしばらく静止して弾を撃ってくる。
ボスは見た目だけでなく、動きも攻撃方法も独自のものを持っている。
フィールドを自機のラインで分断した場合「ボスのいない側」を占領できる、と覚えておくとよい。
『QIX』では、ラインを引く際の速度を高速・低速の2種類(それぞれ領域獲得時のスコアが異なる)から選べたが、本作の自機の速度は1種類のみ。
エネルギーブロックが出現している時に陣地で囲むと、アイテムが出現する事がある。
自機の引いたラインに敵が接触してもすぐにはミスにならず、接触部分から発生したスパークに当たった時にミスとなる。
スコアは稼ぎ方の難易度が高いほど指数関数的に上がっていくため、苦労が数字に反映される。
ボスの動きや攻撃がステージごとに変わり、同じ陣取りルールでも戦略性が異なってくる。
ぐりぐり動いては止まってドカンと弾を放つ緩急あるボスの動きと、細かく動き続けるザコの動きの絡み方も、シンプルなルールの上に一筋縄でいかない歯応えを持たせている。
陣取りゲームは地味だ。
その地味さの範囲内で、スコア稼ぎや個性的なボス敵といったマニアックな華やかさを盛り込み、ゲーマーのためのゲームとしての完成度を上げて生まれ変わったのが本作である。
「面白い地味ゲー」とは得体の知れない魅力や中毒性を持っているものだが、本作がまさにそれであり、純粋にゲームとしての面白さ一本勝負でも名作と呼ばれるほどの存在感を放っている。
『QIX』の派生でありながら、オリジナルを超えたと言っていいだろう。
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