【稼働開始日】 1989年2月
【発売元】 ナムコ
【開発元】 ナムコ
【ジャンル】 シューティングゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
1989年にナムコよりリリースされた業務用縦スクロールSTG。
同社が開発したアーケードゲーム基板「SYSTEM II」の第4弾のゲームタイトルである。
ギリシャ神話を題材としており、プレイヤーは騎士アポロンを操作して邪獣デュポンにさらわれた妹アルテミスを救うのが目的である。
大きな特徴として、面毎のインターバルにヴィジュアルシーンが挿入され、アルテミスやデュポンの台詞がフルボイスで流れる。
そのグラフィックの美麗さと抑揚の効いたボイスや、演出の高さなどがゲーム誌から高い評価を受けている。
神話とモチーフとしていることから各面を「チャプター」(章)と称し、全7チャプター1周エンドの設定となっている。
各チャプターはボス敵が潜む神殿に向かうまでの道程となる前半面と神殿内部の後半面に分かれている。
自機のパワーアップは敵キャラが落とす各種のアイテムを取ることで行う。
アイテムを保有するキャラである「ブーボー」は撃ってアイテムに変えるまでは敵キャラと同じ扱いのため、接触するとダメージを受ける。
また本作は自機の装備状態で難度が変動するランクシステムを採っており、主に自機のオプション数によってボス敵の耐久力が上下する。
操作は1レバー1ボタン式、ショットボタンを長押しすれば溜め撃ちとなり威力の高い貫通弾を発射可能、最終ボスを倒すために必要となる最強の剣「フェリオス」は溜め撃ちでしか発射できない。
市場に流通しているコンパネ筐体は2ボタン式・3ボタン式が主流であったため、余ったボタンに連射機能を付けているゲームセンターも多かった。
高品質なビジュアルシーンとボイス。
各面終了後に挿入されるクオリティの高いビジュアルシーンはゲーメストやファミコン通信などのゲーム雑誌から高評価を受けている。
また同時に流れるボイスもプロの声優が声を当てており、演出の高さと相まって、プレイヤーにより深くゲームの世界観をアピールしている。
なおエンディングに流れるスタッフロールには声優名はクレジットされておらず、声優が誰であるかは現在も明らかにされていない。
溜め撃ちの威力が高く、さらに耐久力の無い敵を貫通するため、ひたすら連射するよりは溜め撃ちを繰り返した方が先に進みやすい。
そのためコスリや痙攣撃ちなどの激しい連射テクニックを必要とせず、連射の苦手な人やコンパネ筐体に易しい仕様となっている。
ただし溜め撃ちを的確に命中させないと、撃ち漏らした敵から攻撃を受け窮地に陥る場面が多々あり、漫然と溜め撃ちを発射するだけではクリアは難しい。
基本的にユーザーフレンドリーな仕様ではあるが、最終ボス戦直前に出現するオプションアイテムはボスの耐久力を上昇させるだけのマイナスアイテムなので注意する必要がある。
ビジュアルとボイスを取れば、単なる高難度なSTG。
アニメ系のデモやボイスなど当時としてはまだマイナーな「萌え要素」を持つため、人によってはプレイそのものが敬遠される内容となる。
安全地帯を知らないと確実に死ねる4面ボス。
4面ボス「アンタイオス」は直前にアルテミスが警告してくれるが、胴体を撃つと画面一杯に撃ち返しをしてくる。
弾速こそ遅いが、間隔が狭いため回避が難しい。
さらにアンタイオスの手が高速で飛来するため普通に初見でプレイした場合、ほぼ間違いなくやられてしまう。
お手頃難度なのは1面だけ、2面の洞窟シーンあたりから徐々に難度が上昇。
グリフォン誘導のコツを掴むまでが難しい3面、4・5・6面、いちいち面の頭に戻される7面など「アルテミスを救いたければコイン注ぎ込んで上手くなれ」といった感のある高難度ゲーム。
ゲーム内容も「囚われのヒロインを救出する」という使い古されたストーリーであり、同社作『ドラゴンスピリット』(1987年)と同じシチュエーションである。
しかし美しいビジュアルシーンと4Mあった音色データの半分を使ったというボイスがそこに加わり、多くのプレイヤーが先の面見たさにコインを注ぎ込み、結果としてヒット作となった。
本作以前にも『イシターの復活』(1986年)『ワンダーモモ』(1987年)『メルヘンメイズ』(1988年)など女性キャラが登場するゲームをいくつか手がけてきたナムコであったが、フェリオス以降は『ワルキューレの伝説』『バーニングフォース』(ともに1989年)など女性キャラクターを前面に押し出したゲームもリリースするようになり、「ギャルゲー」の先駆け的存在を担った一作となった。
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