【名前】 キリン
【種族】 古龍種
【別名】 幻獣
【歴戦個体】 危険度Ⅲ(HR50以上)
【弱点属性】 火(◎)、水(〇)、雷(×)、氷(〇)、龍(△)
【破壊できる部位】 角
【出現エリア】 陸珊瑚の台地
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
白銀に輝く美しい体毛と額から伸びる鋭い一本角が特徴の古龍種モンスター。
神々しささえ垣間見える幻想的な容姿に加え、神出鬼没で目撃報告が少ない。
個体数も非常に少ないとされており、そのような性質から《幻獣》とも呼ばれることがある。
一応は大型モンスターとして扱われているものの、その体躯は非常に小柄で、中型モンスターと見紛う程度の大きさしかない。
しかし、矮小にも見える身体とは裏腹に、本種が誇る能力は非常に特異且つ危険なものであり、その危険性は中型モンスターどころか並み居る大型モンスターさえ凌駕する。
前述したように目撃報告は少ないものの、出現が確認された地域は極めて広範囲に及ぶ。
現大陸の各ギルドが確認しただけでもフラヒヤ山脈に聳える雪山の山頂、メタペ湿密林の洞窟内、クルプティオス湿地帯の中心部、フォンロンの古塔の頂上、エルデ地方の火山帯の奥地、そして近年ではギルドでも未だ全容が掴み切れていない「未知の樹海」の一角など、環境の条件もまるで異なる様々な地方に出没した記録が残されているが、これが「個体毎に、各地域に定住している」ためか、それとも「非常に高い環境適応力を持っている」ためであるかは判明していない。
近年では龍歴院ギルドから古代林や遺群嶺での目撃報告、更には新大陸古龍調査団からも新大陸にて発見報告が挙がっているが、その中のどの地に於いても定住している様子は見られず、正確な生息地、及び「上述の疑問点のどちらが正しいか」の結論を下すには至っていない。
生態についても謎が多く、その目撃例の少なさ故に情報も錯綜し、「青白く光る牛」や「角の生えた狼」のような姿のモンスターだと言われていた時期もあった。
一時期は分類不明の生物として扱われていたが、その後の研究成果によって「古龍種」として分類されるべき存在と結論付けられた。
その外見は一般的に「龍」という単語から連想される姿とはあまりにかけ離れているが、鱗のようなものに覆われた身体(ただの模様という説もある)、脚に生えた鋭い爪(蹄ではない)など、部分的には確かに龍らしい特徴も持っている。
しかし本種が古龍種に定められた最たる理由は、その特異な能力を措いて他にないだろう。
自在に雷を操る力を持っており、天に向かって嘶く度に無数の雷を落とす。
キリンが出没する直前には快晴でも雷鳴が鳴り響き、空気がピリピリと張り詰めたようになる。
新大陸に出没する個体は周囲の天候を一変させるほどの環境干渉力を持ち、出現地域には巨大な雷雲が発生することが確認されている。
敵と定めた生物に対しては雷を用いて排撃を加えるが、自身を守るように雷の束を降り注がせる、敵をピンポイントで狙う落雷を繰り出す、地面を縦横無尽に駆け巡る雷を発生させて周囲を一網打尽にするなど、その方法は多様の一言に尽きる。
最も基本的な攻撃である雷一つをとっても予測は困難を極め、その激烈な威力にあっさりと力尽きてしまうハンターも多い。
また、強烈な耐電性を持っているようで、時折自らにも雷を落とすが平然としている。
近年ではこれによって新陳代謝を高めているのではないかという説も提唱されており、中には自らに雷を落とすことで身体能力の強化を行う個体も存在するという。
外殻らしい外殻を持たず、華奢とも言える体躯でありながら、想像がつかないほど頑丈な皮膚を持ち、下手な攻撃では傷一つつけることさえ不可能。
雷撃以外にも角を活かした突進も得意で、強固な鎧をも一撃で刺し貫く。
ただし、この角は強力な武器であると同時にキリンにとって最大の急所でもあり、この部位に対しての攻撃にはとても弱い。
また、個体によっては何度も角による攻撃を防御されると、その衝撃で怯む様子を見せることもあるらしい。
なお、雷撃を放つ際にはこの角が強く発光する様子が見られ、時には膨大な雷を額に集約させ巨大な角のような形状に変形、そのまま地を穿つかのように振り下ろし、広範囲に雷を拡散させる大技を繰り出すことが確認されている。
このような点から角が能力に関して何らかの秘密を握っている可能性が示唆されているが、交戦したハンターの報告によれば、戦闘中に角が破損してしまったとしても能力の行使には何の支障もないようで、少なくとも角の破壊を狙えばキリンとの戦いに於いて優位に立てるというわけではなく、戦闘力や脅威性の低下も殆ど見込めないという(ただし前述したようにこの角はキリンの急所であり、狩猟上の戦略として狙う価値が全くないわけではない)。
全身が常に白く発光しており、同時に常に帯電している。
その身から抜け落ちた体毛は強い電気を帯び、例え絶命しても体表には電流が流れ続ける。
純白の個体と蒼白い個体が存在しているが、上記の通り全身が発光しているため肉眼では分からない。
鬣は蓄電器の役割を持つと同時に帯電体でもあり、溜められる電力はフルフルの電気袋を軽く凌駕する。
興奮すると全身から電気を放ち始め、鬣の辺りがより強く発光する。
近年では電気を放つことに留まらず、全身に雷そのものを纏う姿も確認されるようになった。
この状態のキリンは周囲に蒼白いスパークが発生するほどに膨大な雷エネルギーを宿しており、その影響で象徴ともいえる鬣が大きく逆立つ。
それに伴って発揮する雷撃も苛烈極まるものに変化、地を走る雷撃を矢継ぎ早に繰り出し、地を焦がす雷をまるで豪雨のように降り注がせるようになる。
外敵に対しては荒々しく攻撃的な性格を露わにするが、キリンに意図的に危害を加えない限りは排除対象と見なされることはないともされる。
余談だが、野生のキリンが人間の子供を育てていたという衝撃的な事例があり、その子供はキリンの素材でできた片手剣を所持していたとされる。
その子供が一体どういった経緯でその剣を帯びていたのか、どのようにして幻とされるキリンと遭遇するに至ったのかなど、未だに多くの謎に包まれた不思議な事例である。
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