【名前】 イビルジョー
【種族】 獣竜種
【別名】 恐暴竜
【弱点属性】 火(〇)、水(〇)、雷(◎)、氷(△)、龍(◎)
【破壊できる部位】 頭、胴、尻尾
【出現エリア】 古代樹の森、大蟻塚の荒地、陸珊瑚の台地、瘴気の谷
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
獣竜種に属する大型モンスターの一種。
自らの生命活動を維持するために他のあらゆる生命を糧とする、特級の危険生物。
濡れ光る暗緑色の鱗に覆われた体躯、異様に太く強靭に発達した後脚と尻尾、そしてそれらと比較すると極端なほどに小さく退化した前脚が特徴。
巨体に見合ったサイズの頭部を持ち、首元まで裂けた巨大な口と無数の棘に覆われた顎は見た者を戦慄させる。
特筆すべきは、その他に類を見ない凶暴性と異常なまでの食欲である。
高い体温と巨体を保つために常に獲物を喰らい続ける必要があり、過剰なまでに食料を追い求める性質を持つ。
完全な肉食性で、その捕食対象は文字通り「ありとあらゆる生物」。
小型モンスターから地域に君臨する大型竜、果ては古龍種やそれに匹敵する生物まで、如何なる生物であろうとも、腹を空かせたイビルジョーの牙から逃れることは出来ないと云われる。
実際に超攻撃生物として恐れられる金獅子ラージャンや、無数の爆鱗を携える爆鱗竜バゼルギウス、雷の具現たる幻獣キリンなど、一般の生物では近付くことすら困難な極めて強大なモンスターにも全く躊躇なく襲い掛かり殺害しようとする姿が目撃されており、その危険度は超越者たる古龍種にも並び立つ。
特定のテリトリーは持たず、常に獲物を求めて各地を彷徨っている。
渓流や水没林などの気候の安定した地域では勿論、昼夜での寒暖差が激しい砂漠地帯、凍土、火山、氷海、火山活動を開始した地底洞窟といった極めて厳しい環境下にある地域、更には周囲から隔絶されている筈の孤島や天空山にすら姿を現し、近年では新大陸古龍調査団が滞在し、調査を続けている「新大陸」でも目撃情報が頻発している。
現在ではイビルジョーの目撃情報は世界中に及び、その環境適応能力の高さはあらゆるモンスターの中でも随一である。
また、その性質から他の大型モンスターのテリトリーにも平然と侵入し、テリトリーの主を含めた地域一帯のモンスターを喰らい尽くすことで生態系を崩壊させてしまう。
実際に、とある地域に生息する全生物の個体数が突如として激減、地域一帯の生物が絶滅の危機に瀕するという事件が発生し、その原因がイビルジョーの襲来だったという事例もあった。
これらがイビルジョーが「全生態系にとって極めて危険」とされる所以である。
また、軽度の運動でも疲労が溜まりやすく、常に飢餓感に苛まれていることもこのモンスターの凶暴性に拍車を掛けているとされる。
全身が異常に発達した筋肉の塊であり、圧倒的なまでの攻撃力と運動能力を兼ね備える。
その膂力は、飛竜の中でも屈指の巨体を誇る角竜ディアブロスの突進を難なく抑え込んだ上、まるで小型モンスターをそうするかのように軽々と持ち上げて投げ飛ばすほど。
桁外れの咬合力を持ち、十数mサイズの生物であれば喰らいついたまま持ち運ぶことすら可能。
場合によっては咥えた獲物をそのまま武器のように振り回し、周囲の障害物を悉く破壊する勢いで暴れ回る。
脚部の筋力も異常で、ほぼ垂直に聳える岩壁も脚爪を食い込ませて難なく登っていくほか、巨体に見合わぬ跳躍でもって空中に逃れた獲物にも飛び掛かり、そのまま自身の体重と後脚の握力で強引に抑え込んで捕食してしまうこともある。
脚力を活かした踏みつけも得意としており、岩盤を隆起させるほどの足踏みを見せるほか、高所からの跳躍を伴う圧し掛かりは中型モンスターを一撃で絶命させる威力を誇る。
その膂力と凶暴性から、落とし穴による拘束でも完全に無力化することはできず、拘束中に暴れ回って周囲のハンターを吹き飛ばしたという報告もある。
顎を覆うように無数の棘が生えているが、この棘は口外にまで発達した牙である。
この顎と牙は単純に獲物を攻撃、または捕食するためだけのものではなく、時には地面を削るように掘り起こして地中を移動したり、地面の岩を抉り出し、そのまま放り投げて距離を離した獲物への攻撃手段とする。
また、疲労が溜まると口蓋から特殊な唾液を垂れ流すようになる。
この唾液は触れた物を瞬く間に腐食させるほどの強酸性を持ち、その牙に掛かった獲物の甲殻を侵食・軟化させて息の根を止める。
ちなみに地面に顎を擦り付けて古くなった牙を削ぎ落とす行動が目撃されており、イビルジョーが徘徊した地には牙の破片と無数の傷が地面に残されていることがある。
その巨体にも拘らず外殻が殆ど発達しておらず、頭部以外には自身を守る強固な鎧を持たない。
そのため、獲物との激しい戦闘の際につけられたと思われる大小様々な古傷が身体中に見られ、現状としては無傷な個体の目撃例はほぼ皆無である。
これらの傷はそれだけの大物に打ち勝って捕食してきたことの証左でもあり、一般的には古傷が多いイビルジョーほど危険とされる。
興奮時には全身の筋肉が赤く染まり、同時に背中を中心に大きく隆起するが、同時にイビルジョーの身体に刻み込まれた古傷が再び開き、尋常ではない苦痛をもたらす。
その痛みがイビルジョーの凶暴性と攻撃力をさらに加速させ、瞬く間に相手を叩き伏せるという。
また、体内にはなんと龍属性のエネルギーを精製する器官を持っているらしく、興奮時はそのエネルギーを口元に燻らせ、赤黒いブレスとして吐き出して攻撃に利用することもある。
常に各地を放浪しているというその性質から、ハンターズギルドでもその動向を把握しきれず、まったく関係のないはずのクエストに出向いてイビルジョーに遭遇したというケースも多数報告されている。
他に類を見ないほどの凶暴性と捕食頻度から「健啖の悪魔」や「貪食の恐王」などの異名でも知られ、ハンターズギルドでは《恐暴竜》とも呼称する。
また、共食いも確認されており、切断された自分の尻尾まで食べてしまう事もある。
イビルジョーにとって自分以外の生命体は糧でしかないのである。
ただし、獲物を大量に捕食して栄養の満ち足りた数日に限り、特殊なホルモンが分泌されることで他個体と遭遇しても捕食行動に入らなくなるとされ、その短期間に成熟したオスとメスが出会うと交尾が行われるという。
非常に危険なモンスターであることから生態の殆どが不明であり、ハンターズギルドでは現在最重要調査対象として研究が続けられている。
同時に希少種や古龍種に匹敵、あるいはそれさえも上回る脅威として常に注意喚起されている。
無論、基本的に相応の実力が認められたハンターでなければ、基本的にイビルジョー自体の狩猟クエストの受領は許可されていない。
例え小型モンスターの掃討や素材の収集など、本来は新人ハンター向けとして斡旋されるようなクエストであっても、ほんの僅かにでもイビルジョーとの遭遇の危険性があれば、それだけで危険度や難易度は桁外れに跳ね上がり、クエストの受領は大きく制限される。
その危険性の高さから、素材が市場に流通することは非常に珍しい。
しかし、多くの行商人の間ではイビルジョーの素材は不吉の象徴として忌み嫌われている。
また、無数の傷や獲物の返り血を受けた影響でその皮や鱗はドス黒く変色し、不快なぬめりや強い悪臭も伴うために加工屋にとってもそれらの素材は非常に厄介な代物である。
更に一部の素材には怪しげな噂も囁かれており、希少性や取引価格に反して非常に不人気である。
また、それらの素材で作られた武具にはイビルジョーの狂気が宿り、いずれは所有者にまで牙を剥くとまで語られる物も存在する。
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