『那名居天子』(東方Project)の動画を楽しもう!

概要 (説明は『ピクシブ百科事典』より)

天界という雲の上に住む天人で、比那名居一族の娘。

だが生まれついての天人ではなく、修行を積んで天人になった訳でもない。

本来、比那名居一族は幻想郷の地震を担っていた神官である「名居」の一族に仕える一族であった。

「名居」の一族がそれまでの功績を認められて名居守(なゐのかみ)という神霊に祀られた際、部下であった比那名居一族も功績を認められて天界に住む事を許され、天人となった。

その時に天子も人間から天人になったのである。

しかし天人になったといってもあくまで名居一族に仕えた功績によってであり、天人としての格を備えるための修行を積んだわけではない。

なので、比那名居一族は他の天人から「不良天人」と呼ばれている。

加えて天子は、親が名居一族に仕えていたという理由だけで天人になっており、さらに幼い頃から裕福な家庭で育ったため自己中心的な性格であり、不良の名に磨きをかけてしまっている。

人間であった時は「地子(ちこ)」と言う名前であり、天人になる際に「天子」と改名した。

永江衣玖からは比那名居一族のお嬢様ということで「総領娘様」と呼ばれている。

天界での退屈な生活に不満を感じており、天界の宝具「緋想の剣」を使って幻想郷に異常気象による異変を発生させ、犯人を突き止めて自分の元を訪れた者たちと戦うことで、退屈しのぎをしようと試みた。

また、幻想郷最強の博麗霊夢を確実に出動させるために博麗神社に局所的な地震を発生させ、神社を倒壊させた。

なお、博麗大結界の基点となっている神社を倒壊させたことは割りと洒落にならない暴挙で、悪意なしとはいえ上述のような下らない理由で幻想郷を危機に陥れたことから、八雲紫本人をが直々に異変解決に出張って戦うという異例の事態を招き、更に本気で怒らせ、珍しく感情を剥き出しにした彼女から殺害宣言+「美しく残酷にこの大地から往ね!」の名言を引き出すに至っている。

齢数百歳以上。

その理由は単に寿命が長いのではなく、死神を追っ払っているため。

死神に負ければ死ぬからである。

死神の撃退は天子に限らず天人全般が行っており、その結果、死神は天人を嫌っている。

天子の帽子に付いている桃の実は仙果と呼ばれ、神仙に霊力や不老長寿を与える実とされており、天人の主食でもある。

この仙果には体を鍛える効果もあるらしく、食べるだけで身体能力が上がる。

天子と戦った十六夜咲夜のセリフによると「ナイフが刺さらない」との事。

ただし、味のほうはそれほど期待できるものではないらしい。(ただし、天界の桃は各地で伝説に残るほどの代物なので、単に不味いと言うよりはこれくらいしか食べ物がない天界の食事に飽きていると言う意味合いが強い)

異変の後は幻想郷と交流が生まれたらしく、桃の差し入れなども行っている。

また『地霊殿』の異変を、自身が地震を起こしたせいではないかと少し心配しているようだ。

霊烏路空によれば、地底には特に被害は出ていない模様。

この桃にも関連して、広く天界と地上の「食」という要素も通して天子は「文々春新報」にコラムを寄せている(『東方文果真報』)。

東方憑依華では久々に自機キャラクターとして参戦。

「暇だから天界で行われる催事に用いられる丹をつまみ食いしたために(準備の邪魔だと一時的に)追放された」という非常にしょうもない理由で地上に現れた。

その後は針妙丸と出会い、小人が高貴で知力に長けた種族であることから自身のパートナーに相応しいとしてタッグを組み、『完全憑依異変』に参加する。

『緋想天』以降は多少は丸くなったようにも思えたが、今作では(当時のように)相変わらず「自分のやる事なす事全てが正しく叱られるのは理不尽だ」とのたまう傲慢の権化のような振る舞いであった。

「理不尽だと思う理由が判らない」(夢の世界の秦こころ)

地上の人妖を「虫ケラ」呼ばわりするなど単純な素行も酷く、自分のことを「生粋の天人」と誇張するなどむしろ悪化しているようにも見える。

天界を追放されたことにストレスを感じていたようなので、そのせいもあるのかもしれない。

異変そのものについては特に興味は無く、地上にいる間の暇潰しとして楽しんでいただけである。

だが、その過程で偶然「夢の世界の住人」と関わり、そして『完全憑依異変』を解決するため策を練っていた八雲紫&博麗霊夢と遭遇したことで、彼女らは今作の黒幕に対抗する秘策を完成させた。

立場としては完全にその他大勢枠であったが、間接的には異変解決に多大に貢献したと言える。

と、同時に異変の副作用としてとんでもないものを残してしまうのだが…

余談だが、地上にいる間は輝針城に寝泊まりしているらしい。

モチーフは西遊記の孫悟空。

服装に「緊箍児」の意匠があしらわれている他、紫の勝利セリフの「天界に登った猿は役職に怒って反逆し~」からもそれらが見て取れる。

憑依華にて天界を追い出された経緯についても、悟空が宴会の食い物と太上老君の仙丹を喰い尽して逃げたというエピソードと合致している。

尤も、プライドが高い以外は面倒見のいい兄貴キャラな悟空と違い、天子は御覧の通り完全な困ったちゃんである。

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【種族】
天人くずれ
【二つ名】
非想非非想天の娘(緋・非)、有頂天のお嬢ちゃん(DS)、緋想的で浮世離れした天人(憑)、暖衣飽食の天人(茨)
【能力】
大地を操る程度の能力、気質を見極める程度の能力
【テーマ曲】
有頂天変 ~ Wonderful Heaven・幼心地の有頂天

天人くずれ (説明はピクシブ百科事典』より)

東方Projectにおける天人とは、妖怪の山のさらに上空に位置する天界と呼ばれる雲の上にすむ人々のこと。

悟りを開いたり、高い業績によって神霊化した人々が成るものであり、神々と呼んで相違ない存在である。

しかし、天子は前述のように「棚からぼた餅」で天人になってしまった存在であるため、周囲から天人としての資格を具えていないとされて「不良天人」、「天人くずれ」などと呼ばれている。

天人は不老長寿で、空を飛ぶなどの神通力が使え、快楽に満ち、苦しみを感じず、日々を遊んで暮らしている、とされている。

その為に天人は人々の羨望の的であり、修行して天人になりたがるものも少なくない。

だが多くの場合はなり損ねて仙人になるという。

ただし、天道(天界)はあくまで輪廻の舞台である六道の1つであり、天人も普通の人間と本質的には違いない。

天人は不死ではなく(天人が死ぬ前には天人五衰という兆しが現れる)、死ねば一般人同様、生前の行いから閻魔が裁き、転生するとされている。

ちなみに、本来天人は悟りを開いてはおらず、煩悩から解放されていない、とされている。

悟りを開いたものは仏陀であり、輪廻から開放され六道に属さない涅槃(浄土、極楽)へと行くらしい。

二つ名「非想非非想天」とは、仏教で28天ある天界の一番上にある無色界の頂上の事のこと。

別名、有頂天。

非想非非想とは、麁想はない状態(非想)ではあるが無想の境地には至っていない(非非想)という意味。

容姿 (説明はピクシブ百科事典』より)

腰まで届く青髪のロングヘアに真紅の瞳。

頭には桃の実と葉が付いた丸い帽子をかぶり、半袖、ロングスカート、ブーツ姿。

服の一部がエプロンのようになっており、そこに極光(オーロラ)を表す虹色の飾りが付いている。

また胸には赤、腰には青の大きなリボンがある。

服の袖に描かれている模様は、「西遊記」の孫悟空の頭に嵌められている輪っか「緊箍児」と同様のもの。

『非想天則』での八雲紫の勝ち台詞にも、「天界に昇った猿は、与えられた役職に怒って反逆し、結果、山に閉じ込められるのです」という孫悟空がモチーフの一つであることを思わせるものがある。

装備品として、注連縄つきの「要石」や「緋想の剣」を持つ。

ちなみに青のロングスカートには、神主のラフ絵で空(そら)が映っているという指定だったが、技術的な問題のため省略された(20090921萎えラジ)。

実現していれば『非想天則』の霊烏路空のマントの宇宙のようなテクスチャで、空模様を反映して雲が流れるなど動きのある模様になっていたのかもしれない。

なお、Anime Weekend Atlanta 2013というアメリカのアニメイベントでZUN描き下ろしの天子がプリントされたT-シャツが販売されたが、このイラストではスカートに映る空模様がはっきりと確認できる。

このスカート部分に特殊なデザインが描かれる天子ならではの意匠は『憑依華』立ち絵デザインでも見られており、同作ではスカートに水の波紋のような模様が複数描かれている。

性格 (説明はピクシブ百科事典』より)

温室育ちで、自分勝手。

もの凄く我が儘。

自分の能力に絶対の自信を持っており、自分以外の全ての存在を見下している為、少しでも思い通りにならない事があると激昂したりする等、短絡的で大人気ない。

ただしこれは天子に限らず、伝説や民俗学における天人や天女の性格として自然な事である。

だがその実、普段はネコを被っていたり、手加減をして負けを装ったり、言う事を聞いている振りをして裏で密かに自分の計画を進めたりなど、かなりしたたかな面も持つ。

異変を通して密かに博麗神社に比那名居一族との縁を結びつけようとしたため、八雲紫の怒りを買っている。

天人らしい威厳が無く、通俗的。

本人も天人としての自覚はあまり無い様子。

地上に降りた時は難しい言葉で偉そうに忠言したりと天人らしく振舞おうとする気はあるようだが、簡単に地の性格が出る。その忠言はどれも「お前が言うな」と言い返したくなるようなものだが、自分の欠点を自覚した上で忠言しているらしい。

原作者のZUN氏は、こうした天子の性格について、悟ってしまったような人格者よりも人間味があるとして「逆に天界のオアシスかも」と発言している。

[touhou-4]

二次創作設定 (説明はピクシブ百科事典』より)

原作以上に我侭で子供っぽく描かれることが多く、嵐のような存在で事件の原因にされることも。

『てんこ』とは、「天子(てんし)」の誤読。

出典は『緋想天』発売前のウソバレで「ラスボスの名前は『緋想 天子(ひそう てんこ)』だ」と言うネタがあったが、蓋を開けてみたら本当に「天子」と言う名前だったので「てんこ」と言う読みが広まってしまった。

同時期『コードギアス』の登場キャラクターにまったく同じ読みの「天子」というキャラクターが登場したため、混乱を避けるべくその流れは止まることはなかった。

また黄昏フロンティアの日記において「全人類ノ天楽録」の記事にて画像ファイル名が「tenko.jpg」となっているため、ある意味公式名称。

『ドM』とは、異変を起こした動機を「コテンパンにされる為に準備した」などと答えたことや、天子のスペルカードの気符「無念無想の境地」は、一時的に身体能力を強化して、相手の攻撃をノーガードで受けても一切怯むことなく行動できる、というものなのだが、その説明欄に「実は気合で我慢しているだけ」と記載されていることが主な要因と推測されている。

また、後に出版された公式設定本「グリモワール・オブ・マリサ」における同スペル説明欄に「マゾ度:★★★★★」などと書かれていることもドM 設定が定着した一因。

ただし、これも痛さを感じなくなるというスペルを表現するのに「マゾ度」と書いたのであって、天子は痛さを喜ぶマゾではない。

二次創作ではありとあらゆる痛みを自身の快楽とするマジのドMとしての登場が多くヘイト創作でもこの設定が用いられることが多い。

なお、真面目な創作ではこのドMネタを逆利用して用いられる場合があり、八雲藍の「紫に対しての忠誠心が無い」と同じく多くの人に原作設定と誤解されている二次設定である。

『揺れない震源地』とは、二次設定における二つ名。

元々はニコニコ動画で『アイドルマスター』の如月千早関連の人気動画(=震源地)に対してつけられたタグ。

元ネタとは違い、要石によって地震をコントロールする事が可能なのでダブルミーニングでもある。

イラストでは、全年齢側では多くの場合スラリとした体形に描かれるが、R-18の場合体系を綺麗に描けないなどの理由で胸を盛る人もいる。

2007年8月11日の萎えラジでは、ZUNは「(東方のキャラは)胸の大きさってどのくらい?」という質問に対して「見た感じあんま無い、あれ皆子供だから」と返答している。しかし天子だけは二次イラストでも絶壁である場合が多い。

逆に桃のようにたわわなイラストも存在し、その場合「揺れる震源地」とタグが付くこともある。

『鋼の精神と肉体』とは、先述のドMネタが真面目な設定として覚醒したもの。

痛みを快楽とするということは裏を返せば「傷つくことを恐れない」「どれほどの苦痛を受けても、くじけず、怯まない」と言うことである。

その上体もそれについていけるだけの丈夫さがある。

その結果として心身ともに非常に強靭であると解釈でき、明らかな格上相手だったりボロボロにされた状態でも挫けることはなく、不利な状況下では攻撃を当てさせて隙を作る、泥仕合や我慢比べに持ち込んで競り勝つなどの東方キャラらしからぬ戦い方ができる。

「温室育ちでワガママ」な天子をただの困ったちゃんでは終わらせず、実行力と芯の強さを与えている重要な特性である。

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