【稼働開始日】 1994年
【発売元】 セガ
【開発元】 セガ
【ジャンル】 レースゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
AM2研が1993年に開発、94年にテクスチャマッピング機能を搭載した新型3DCG基板「MODEL2」の第1弾タイトルとしてリリースした3Dレースゲーム。
事実上の前作である『バーチャレーシング』のフォーミュラカーから、アメリカではメジャーなストックカーレースを題材に変更している。
当時最高峰だったテクスチャ付3Dグラフィック・ボイス入りのBGM・大味ながらゲーム的に楽しい味付けが大いに受けヒット作となった。
自車はストックカーで、操作はハンドルとアクセル&ブレーキ、H型4速変速ギアで行う。
コース選択後にギアを初心者向けのオートマチック(AT、青/赤の車)・最高速度が10km/hほど高いが上級者向けのマニュアル(MT、黄/赤の車)かを選択する。
因みにギアの段数の少なさは元ネタのNASCARと同じ段数で描写としては正しい。
また筐体には『バーチャレーシング』同様の4つの視点変更ボタンの「VRボタン」があり、これを押すと視点を切り替えることができる。
視点の種類も同様の「コースだけが見えるバンパー視点」「ドライバー視点」「車体の後方からの視点」「鳥瞰視点」となっている。
またコースもオーバルの初級、若干複雑となった中級、ストップアンドゴーが多くなった上級と3つから選択できる。
一周、およびチェックポイントを通過することによってプレイ時間が延長され、規定周回数走り終えるか時間が無くなるとゲーム終了となる。
複数同時プレイも可能。
コースは多数決で決まる。
デフォルメと非常に分かりやすい操作による豪快さと爽快感。
ハンドル操作だけでは曲がりきれないと思ったらブレーキ・もしくはギアを落とせば、リアが滑ってドリフトが始まりより曲げられるという豪快かつ単純な挙動。
ギアを、4速→一瞬2速→上のギアと入れると簡単にドリフトが可能。
初級はこれさえできればどうにかなる。
コースもゲームならではの高速パワードリフトを味わえるよう意図されている。
ターンがきつければ2速に入れる時間を長くする、2速ではなく1速に入れる、安定させるため3速に入れる等のテクニックもある。
敵車にぶつけてもOKでデメリットはない。
どれだけ派手にクラッシュしても一時的に減速するだけ。
横転したりコース外に飛んだりはしない。
MODEL2基板となりテクスチャマッピングが使えるようになった為、『バーチャレーシング』の欠点だった生ポリゴンで味気ない車から、本作では鮮やかにペイントされ大きくゼッケンナンバーも表示される。
セガのサウンドクリエイター光吉猛修氏が熱唱するOP曲やBGMは、ゲームの爽快感と見事にマッチングしており非常に人気が高い。
何れもボイスサンプリングを切り張りして歌っているように表現されており、本作を代表する中級の曲「Let’s Go Away」はもちろん、非常に爽快な疾走感溢れる曲ばかりであり、明らかに出来の低いBGMは1曲も無い。
レースゲームでは珍しかった「声入りBGM」は「ナムコの『リッジレーサー』を超えろ」という社命を受けた末の苦渋の案だったらしい。
他の3Dドライブゲームでは見られない特徴の一つとして「逆走プレイを事実上容認している」というものがある。
後年、頭文字Dなど一部のレースゲームで逆走コースを選択できるようになった要素の走りともいえるが、本作ではプレイ開始後にいきなり逆走して走り切るという形になっている。
初級コースの岩山に同社看板キャラ『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』、上級コースの銅像に『バーチャファイター』の「ジェフリー」と当時最新のセガキャラが出演していたり、ランクイン時のネームレジスト画面でセガの名作のイニシャルや略称を入れると、そのゲームに関わる曲が1フレーズ流れるというセガマニアにはたまらない演出もあった。
『アウトラン』、『アフターバーナー』はもちろん、AM2研が手掛けたMD用RPG『ヴァーミリオン』や懐かしの『カルテット』『SDI』など有名所からマニアックなものまでバラエティに富んだフレーズが収録されている。
高価な大型筐体作品にもかかわらず国内外問わず売れ、特にNASCARの本場アメリカでは現在でも大多数が稼働している程の人気作となる等、間違いなく業務用&レースゲームの歴史に残る傑作。
一人でレースorタイムアタックに興じるも、多人数で盛り上がって遊ぶもありと、ストイックなプレイヤーでもカジュアルな人たちにも受け入れられた稀有の名作といえる。
セガはこの後も各レース団体から許諾を受けたレースゲームや、続編『デイトナUSA2』をリリースする事になり、それらを生み出す上でも本作は絶対に欠かす事の出来ないものである。
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