【稼働開始日】 1994年8月25日
【発売元】 SNK
【開発元】 SNK
【ジャンル】 格闘ゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
これまでSNKがリリースした人気タイトルのプレイヤーキャラクターが集結し参戦するドリームマッチ対戦格闘ゲーム。
後に年代をまたいだ大型シリーズとなる、SNKを代表するゲームタイトルの初代作品である。
各国を代表する8つのチームにそれぞれメンバーが3人、計24人がプレイヤーキャラクターとなる。
3on3の勝ち抜き戦(=3ラウンド先取)方式。
相手を一人KOすると残り時間に比例し若干体力が回復する。
相手チームを全員倒したら勝利。
システムのベースは「『餓狼』+『龍虎』」といった感じであり、これに細かい肉付けを行っている。
1ライン制を採っているため、『餓狼』シリーズの「ライン移動」は「攻撃避け(A+B同時押しで、投げ以外に対し長時間全身無敵になる)」となり、「ライン飛ばし攻撃」は「ふっとばし攻撃」に変更された。
『餓狼伝説2』や『餓狼伝説スペシャル』にあった「避け攻撃」こと「スルーアタック」も採用。
自分が防御モーションを取っている間にレバー前+AorBと入力すると出る専用の特殊攻撃であり、必殺技でキャンセル可能+上半身無敵効果がつく。
ただしスルーアタック自体の攻撃力は0。
しかも相手は吹っ飛ばないので、状況によってはスルーアタックの硬直中に逆に攻撃を喰らってしまうこともある。
「パワーゲージ」のシステムは同社の『サムライスピリッツ』のような逆転要素を持つものだが、これに『龍虎』シリーズの気力システムを加えて戦略性や攻めの方向性を付加している。
攻撃を食らう・攻撃をガードする・「パワー溜め」(A+B+C長押し)のいずれかで上昇し、相手のパワーゲージは「挑発」(遠距離でレバーニュートラル+C)で減らせる。
パワーが最大まで溜まると攻撃力が1.5倍になり、「超必殺技」を使えるようになるが、超必殺技の使用または一定時間(パワー溜めでゲージをMAXにした場合は10秒、それ以外は5秒)で解除されてゲージが0に戻る。
「ガードキャンセル」は本作では「相手の攻撃を5回以上連続でガードすると、ガード硬直を必殺技でキャンセルできる」という仕様として採用。
格闘ゲーム出身キャラの必殺技のコマンドや性質は原作とほぼ同じだが、変更・削除されたものもある。
『龍虎』シリーズ出身の女性キャラには脱衣KOがある。
特定の条件下で待機メンバーによる「援護攻撃」(A+B+C)が使える。
条件は、「気絶状態」もしくは「相手の掴み技で掴まれてから起き上がるまでの間」であること、待機状態のメンバーが画面内にいること、相手より体力が少ないことの3つ。
援護攻撃はガード可能、ダメージ無し、ヒット時ダウン効果あり、援護に来たメンバーは無敵という性質を持つ。
コマンド投げを連続技に組み込む事ができる。
この仕様は、後のシリーズ作品にも実に様々な形を取って継承されている。
キャラクターごとの性能の強弱はかなり格差が大きい。
本作はキャラクター単位ではなくチーム単位での総合戦闘力でバランスを取っている節が大きい。
3ラウンド先取が基本設定であることの兼ね合いのためか、平均的なダメージが対戦格闘ゲームの平均より大きい部類であり、気絶もしやすい。
1チャンスからのお手軽コンボで大逆転などが日常茶飯事の大味なバランスである。
連打で出る必殺技(ジョー・ヒガシの爆裂拳など)は、全ての地上通常技をキャンセルして出せる。
タクマの強飛燕疾風脚、クラークのバルカンパンチ、ラッキーのサイクロンブレイク等一部の必殺技は空中コンボ判定となっており追撃が可能。
総勢24名というキャラクター数は当時では抜きん出たラインナップだった。
そして2本先取が基本だった格闘ゲームにおいて、3本先取を原則とした(=1クレジットで体力ゲージ3本分戦える)というのもかなりの大盤振る舞いだったといえる。
ただしその分一人あたりの体力は低い。
また「操作キャラを3人も覚える必要がある」ととらえる事もできるが、『龍虎』チームのように全員コマンド体系が似ているチームや、『怒』チームのように全員溜め系あるいは連打系の簡単なコマンド体系のチームを用意するなどの配慮もあった。
キャラは『餓狼』や『龍虎』をはじめとしたSNKの色々なゲームから選出されており、今でこそ定番キャラとなったものの、当時はやはりオールスター色が強く非常に華やかだった。
本作オリジナルキャラの日本チーム、特に草薙京も、そういった面々の中にいても決して埋もれていない。
各キャラクターの原作再現も忘れずに行われている。
特に『龍虎』や『餓狼』が出典のキャラクターは、あの「龍虎音」などのヒット音があり、コマンドもほぼ同じですんなり扱えたりとゲーム的な利点もあった。
チーム選択制で、チーム内のキャラクターの強弱がはっきりしているため、3人をそれぞれどの順番で戦わせるかが勝敗を左右する駆け引きの一部となっていた。
アーケードの格闘ゲームとしては新鮮な感覚だったと言える。
「豪華なのか地味なのかわからない」この中途半端さが本作の泣き所である。
SNKゲームのラインナップは超能力や銃火器の飛び交う破天荒な世界観が当たり前のようにあったが、一堂に会するにあたって非日常性がやや薄れたことも重なり、1作内へのすり合わせの結果過去作から参戦してきたキャラたちが良くも悪くも大人しくなってしまった。
本作の新キャラクターたちもまた確かに魅力的だった。
そこに加えて、同社のスターキャラ同士が同じ土俵に上がり、格闘ゲームのチーム戦を演じる。
実はもうこれだけでお祭り気分は申し分ないはずなのだが、「せっかくなら『サムスピ』キャラも…」と思いたくなるのが、手前勝手な人の情というものである。
サムスピキャラ以外に足りないものを挙げるなら、大味なバランスの改善、またはそれを吹き飛ばすほどの華やかな本作ならではの独自要素だろう。
後者の課題をクリアし、『KOF』がシリーズとして花を開かせるには、来年の発表までもう少し時を待つ必要があったようだ。
●ストーリー
世界中の格闘家たちに、またもやキング・オブ・ファイターズの招待状が届いた。
しかし差出人は不明。
主催者はギースでもクラウザーでもないはずだ。それでは一体だれが?
疑惑と期待の中、格闘界歴戦のスーパースター達が、新たな対戦方式のもと、強力なチームを結成し始めた。
歴史に残る豪華な顔触れがどんな対戦を見せてくれるのか?
人々のボルテージがすでに最高潮に達している中、大会はついに開始の時を迎えようとしている・・・
●参戦チーム
・日本最強チーム(日本)
草薙京 / 二階堂紅丸 / 大門五郎
・餓狼伝説チーム(イタリア)
テリー・ボガード / アンディ・ボガード / ジョー・ヒガシ
・龍虎の拳チーム(メキシコ)
リョウ・サカザキ / ロバート・ガルシア / タクマ・サカザキ
・怒チーム(ブラジル)
ハイデルン / ラルフ・ジョーンズ / クラーク・スティル
・サイコソルジャーチーム(中国)
麻宮アテナ / 椎拳崇 / 鎮元斎
・女性格闘家チーム(イギリス)
不知火舞 / キング / ユリ・サカザキ
・アメリカンスポーツチーム(アメリカ)
ヘビィ・D! / ラッキー・グローバー / ブライアン・バトラー
・キムの教育してやるチーム(韓国)
キム・カッファン / チャン・コーハン / チョイ・ボンゲ
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