【稼働開始日】 1996年8月
【発売元】 カプコン
【開発元】 カプコン
【ジャンル】 アクションゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
ロックマンのアーケードゲームとしては2作目。
基本的な内容は前作『ロックマン ザ パワーバトル』と同じ。
プレイヤーキャラにデューオ追加。
デューオは他3人とは異なりノーマルバスターがパンチとなっている他、必殺技が2段階になっている等、操作感覚がかなり特殊。
なお、本作はデューオの初登場作品である(ストーリー上では本作は8の後日談になっているので『8』の宣伝としての登場と言える)。
まだデューオの設定が定まっていない時に作成された為か、特殊武器取得時のセリフに「わが母国の為に!」という見当違いなものが混ざっている。
チャージしてから特定のコマンドを入力することで必殺技を出す事が可能。
これにより更に格ゲーらしくなった。
必殺技は当てるとボスを浮かせることが出来、特殊武器などを絡めた様々なコンボを作ることができる。
ちなみに『MAVEL VS. CAPCOM』のロックマンの「ロックアッパー」の名前はこれが初出。
サポートメカの参戦。
ボスとの戦いでボスの体力が少なくなることで出現するエディからのアイテムを獲得すると、プレイヤーに応じてサポートメカが駆けつけてくれる。
例えばロックマンのパートナーのラッシュは、ノーマルバスター時はラッシュコイルで一見役立たずだが、チャージ攻撃になるとラッシュジェットで追い打ちしてくれる。
フォルテのみ、Xシリーズからの逆輸入となるの空中ダッシュが可能になり、攻撃の回避がしやすくなった。
ただし、こちらのコマンドはXシリーズとは異なり、空中でスライディングで出せる。
後に『ロックマン&フォルテ』で使用可能になった際には、同じくXシリーズからの逆輸入となるダッシュジャンプも取得している。
ステージ選択画面では前作のような癖のある仕様では無く、対戦ステージとボスの姿が映っている任意選択制に代わった為、いつものステージ選択画面に近い仕様に改善された。
また、カーソルをボスに合わせると、ボスの攻略や弱点武器のヒントをライト博士から教えてもらえるナビゲーション機能を初搭載。
ナビゲーション機能は後に『PS版ロックマン』以降の作品で家庭用シリーズに逆輸入されることになるが、そちらではステージ上で任意で使うことが可能となっている。
ある作品を除いて…
本作は基板がCPSIIにバージョンアップした事により演出面がより派手になっている。
例えばボスに弱点武器の一発目を当てると画面が暗転したり、殆どのキャラにボイスが付く等。
BGMは前作のFM音源とは違い、Qサウンド音源のアレンジ。
Qサウンドが採用されているためか、流通数が少なかった前作のCPSII版の曲もほぼそのまま使用されている。
ただし、前作からの曲のうちシェードマンは本作用の新規アレンジに差し替えられている。
また、フォルテのテーマは前作の物の他に本作用に新たにアレンジされた物も使用している。
本作のBGMは後に前作同様、「プレステ版ロックマン」のナビモードや『ロックマンクラシックコレクション』にも流用されている。
選択可能なコースは「ワイリーを追え」「ロールを救え」「新パーツを取り戻せ」の3コース。
各コースではそれぞれ登場したタイトルのボスはどれもバラバラとなっている。
例えば「新パーツを取り戻せ」コースでは初代からガッツマン、2からエアーマンとクイックマン、3からジェミニマン、4からファラオマン、5からナパームマンといった具合。
ステージBGMは前作とは異なり基本的に原作のボス本人のステージの曲を使用。
ただし、一部ボスは例外的に本人以外のステージの曲が使用されている。(例えばクイックマンは2のボス戦をアレンジしたものとなっていたり、イエローデビルは前作の中ボスの曲が使用されている)
中ボスもコース毎に異なったボスが出現する。例えば上記「新パーツを取り戻せ!」コースでは『2』よりメカドラゴンが登場。(ステージBGMも御存知ワイリーステージ2)
本作で加わったボスはいずれもアーケードでの登場に伴い大きくアレンジされた物が多い。
例えばシャドーマンはダッシュで移動しつつマキビシや児雷也の様な巨大なカエル型メカを駆使してくる等より忍者らしい動きになっていたり、ストーンマンは地上を歩いて移動しつつ生成したブロックをジャイアントスイングでパワフルに投げてくる。
ファラオマンは幽霊の如く空中浮遊で移動しアストロゾンビーグを下部として召喚してくる等。
個々のキャラクターのイメージに合った動きになっているのが実に魅力的。
加えて、中ボスとして登場するマッドグラインダーは原作のOPで吐いていた炎を実際に使用してきたり、バブルマンは悲願だった泳ぎを披露する等。
設定面のみで見られていた描写を再現しているボスも存在するため原作ファンはニヤリ。
ボスの体力が半分程度減ると暗転演出と共に『X』シリーズの如く攻撃パターンが変化する。
例えばケンタウロスマンは戦闘開始直後の段階ではケンタウロスアローによる遠距離戦が中心だが、体力が減少すると武器をナギナタに持ち替えて近距離戦中心に切り替えたり、エアーマンはジャンクマンを彷彿とさせるガレキのシールドを展開、ナパームマンは大量のホーミングミサイルを発射してきたりする。
いずれも各ボスの個性や特徴を掘り下げた物になっているのが興味深い。
なお、最初の2体は変化しないため、倒す順番は前作以上に重要。
多くのボスが防御やのけぞりモーションを取る様になったり、一部のボスが本家7のザコを召喚してくるようになった。
例を挙げると前者はガッツマンやナパームマンといった普通の防御モーションを取るボスから、変わり身の術で防御するシャドーマンや目玉の付いた奇妙なデザインの盾で防御してくるファラオマンなど。
後者の場合はエレキマンはカミナリ小五郎を、エアーマンがデラピピを召喚してくる。
発狂状態と共に各ボスのイメージに沿ったアレンジが施されていると言える。
他にもコース毎に本家の名場面を再現した中間イベントが発生する。
例えば「ワイリーを追え」コースでは3のワイリーマシン撃破後のシーンが再現されている。
イベントシーンではコースによっては専用の強化パーツがもらえることもある。
強化パーツはコンティニューすると効果が消える物が存在するので注意。
前作では殆どのボス戦でチャージショットやスーパーアームを当てる事で簡単にノックバックさせる事が出来たが、本作では一撃で可能なのは最初の2回だけになり、バスター一本で全コースをクリアする事が難しくなった。
代わりに、本作ではボスに弱点武器を当てると、暗転演出と共にダウンを奪う事が出来る『ロックマンXシリーズ』を彷彿とさせる仕様に変更されている。
前作では半ば形骸化していたシリーズのお約束である「弱点武器でのボス攻略」を続編でようやく実現出来る様になったと言えよう。
弱点武器の他、強化チャージショットや必殺技などの手段で相手をダウンさせる事が可能になった。
ただし、必殺技以外は一撃でダウンを奪えるのは最初の2回だけで、以降はあまり感覚を開けずに数回ヒットさせた時にダウンするようになる。
前作におけるプレイヤーの体力ゲージは円形状になっている関係で残りの体力が分かりづらかったが、本作では原作同様のバー状の物に変更。
これにより体力ゲージの視認性が改善されることになった。
敵にダメージを与える事によりスコア上昇や体力回復、特殊武器のエネルギーが出現するようになった。
スコアボールはファミコン版初代で登場したアイテムだったが、同作はスコアの存在意義が無い作品だったことから「いらないアイテム」として認識されていた。
だが、スコアランキングの存在するアーケード向けに発売された本作でスコアボールが復活したことによって、本来のあるべき姿になったと言えよう。
加えて、希にスコアボールの他にモビちゃんや弥七といった特別なアイテムを落としてくれる事も。
前作における体力及び武器エネルギーの回復はステージクリア後に行われていたが、ドロップアイテムの登場により戦闘中にも回復が行われる様になった。
また、前作における戦闘後の体力回復は撃破時のリザルトに応じる形になっていたのだが、システムの関係で全く体力を回復出来ない事も多かった。
しかし、本作ではボスを撃破すると大量にアイテムをばらまく様になった事により、ステージ間で安定して体力を回復させる事が可能に。
特殊武器取得画面の際にもデモが流れるようになった。
本作のEDは1P時のみのEDに加え、1P・2Pのキャラの組み合わせにもそれぞれにEDデモが用意されており、計10種類のEDが存在する。
繰り返し遊んで全てのEDを観賞するのも面白い。
特にフォルテの単独EDはロックマンXへの伏線が見られるためファンなら一見の価値あり。
更に特定の条件を満たすとスタッフクレジットが変化するので、何度もプレイしてチャレンジして欲しい。
本作からの参戦ボスは大きくアレンジされている分、原作再現度が微妙になってしまったとも言える。
特にファラオマンとケンタウロスマンの2人は、前者はファラオウェーブ、後者はケンタウロスアローと両者共原作とは全く異なる特殊武器に差し替えられてしまい、それに伴い攻撃の傾向も原作とは非て似なる物になってしまったのは否めないだろう。
もっとも、前者はともかく後者がそのままアーケードに登場したらゲームバランスを安易に崩壊させてしまうのが今作での差し替えの理由と思われる。
各種バトルステージも前作で登場した強制スクロールやダストシューターといったギミックがバッサリと削除されてしまった。
これについては「ボスに集中してじっくりと戦える」という肯定的な意見と「普通の格ゲーのステージに統一されていて味気ない」という否定的な意見が混じり合っていて賛否が分かれる事になった。
前年の「パワーバトル」に続けて稼働したアーケード版ロックマン。
必殺技の導入や新規参戦ボスキャラクターの行動等、原作からかけ離れてしまっている点こそ多いものの、 引き続き「ロックマン愛」のある一作と言えよう。
●キャラクター
・ロックマン(声 – 椎名へきる)
・ブルース(声 – 山野井仁)
・フォルテ(声 – とべこーじ)
・デューオ(声 – 長嶝高士)
・ラッシュ
・ビート
・ゴスペル
・エディー
・Dr.ライト(声 – 石森達幸)
・ロール(声 – 椎名へきる)
・ライトット
・Dr.ワイリー(声 – 石森達幸)
・バブルマン
・ヒートマン
・シャドーマン
・ジャイロマン
・ケンタウロスマン
・プラントマン
・カットマン
・エレキマン
・ダイブマン
・ストーンマン
・スラッシュマン
・シェードマン
・ガッツマン
・エアーマン
・クイックマン
・ジェミニマン
・ファラオマン
・ナパームマン
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