【稼働開始日】 1996年
【発売元】 バンプレスト
【開発元】 セタ
【ジャンル】 シューティングゲーム
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アルティメットルミナス ウルトラマン SP05 【全9種セット】
バンダイ ウルトラヒーロー 09 ウルトラマンガイア (V2)
概要 (説明は『Wikipedia』より)
ウルトラシリーズ30周年を記念して制作された、ウルトラシリーズとのタイアップ作品としては異色のシューティング作品。
しかも本作の主役はウルトラ戦士ではなく、初代『ウルトラマン』から『ウルトラマン80』までの時代に活躍した防衛隊である。
彼らが有する対怪獣用戦闘機を操作し、全7ステージの攻略を目指す。
8方向レバー+3ボタン式の縦スクロールシューティングゲーム。
1ボタンがショット、2ボタンが機雷、3ボタンがウルトラボムとなっている。
ショットはセミオート式になっていて、ボタンを押すと一定時間発射し続けるが、しばらくすると途切れる。
そのため連射を続けるには定期的にボタンを押す必要がある。
機雷はボタンを押した際に入力していたレバーの方向に向かって発射され、一定時間その場に浮遊する。
同時に最大8発まで発射可能で、時間の経過もしくは敵との接触で消滅する。
威力はかなり強烈。
本作はこの機雷の使い方が鍵となる。
敵の登場する場所にあらかじめ設置しておく、当たり判定の無い敵に重なりショットと機雷を連打して瞬殺するといった活用法がある。
ボムを発動すると自機に対応したウルトラマンが駆けつけて援護攻撃を行う。
発動はウルトラマンの登場シーンから始まり、ウルトラマンが画面外に飛び去ってから数秒自機は無敵状態となる。
自機はアイテムキャリアーを倒すとランダムで落とすアイテムを取ることでパワーアップする。
ステージは難易度順に日本(ウルトラマン/バルタン星人)・アメリカ(セブン/キングジョー)・ヨーロッパ(ジャック/ベムスター)・中国(エース/バキシム)・上空(タロウ/ゲラン)・宇宙(レオ/ノーバ)・月面(80/ファイヤードラコ)となっており、日本から中国までの4ステージは任意で選択可能。
自機が撃墜された時、ランダムでウルトラの父が現れることがある。
現れた際はウルトラアレイで画面全体を攻撃し去っていく。
ウルトラの父の攻撃中も自機は完全無敵状態。
ラスト一機が撃墜された時は必ずウルトラの父が現れる。
コンティニューしないとその恩恵にあずかれないが。
登場する敵は全て歴代ウルトラシリーズに登場した怪獣・宇宙人・宇宙船である。
ウルトラシリーズのファンならば戦いながら「あ、お前は!!」となること必至だろう。
人気怪獣だけでなく、マイナーどころやマニアでも「これ誰?」な怪獣・宇宙人・宇宙船も登場する。
もし全ての敵を知っているのであれば、堂々とウルトラ博士を自称しても許されるレベルである。
登場する怪獣の中には、多くの視聴者にトラウマを植え付けた「ウルトラマンレオの『円盤生物』」も存在する。
マッキー3号を選択すれば「円盤生物を相手にMACが逆襲をかける」というifを思わせる構図を作り上げることも可能。
ただでさえ中々に楽しい展開になるのだが、協力プレイ時に片方がウルトラホーク1号なら「MACの逆襲にセブンとレオだけでなく、セブンとの縁でウルトラ警備隊も全面協力してくれる」と言う更に楽しい事に。
ウルトラマンのゲームである以上ウルトラマンが登場するのは当然の事だが、主役ではなくプレイヤーをサポートする味方としての登場である。
これによりウルトラマンの「ギリギリまでがんばって、それでもどうにもならない時に現れ助けてくれる」というヒーローとしての存在感が一層際立つようになっている。
ゲームの構成が「自分がウルトラマンとなって防衛隊を助ける」ではなく「防衛隊となった自分をウルトラマンが助けてくれる」となっている為、あたかも本当に防衛隊員になったような気分を味わえる。
ファンアイテムの要素としても、ウルトラボムというシステムは非常に優れたものだと評価できる。
この設定により、他のウルトラマンゲームにありがちな「ウルトラマンの敗北」は存在しない。
怪獣を倒し切らずに帰っちゃうって事だけどね。
それぞれのステージで使用されているBGMは歴代ウルトラシリーズの主題歌。
ウルトラマンシリーズのゲームとして、実に分かっているチョイスである。
宇宙ステージのBGMは原作で1クール目のみに使用された主題歌「ウルトラマンレオ」。
ちなみに最終ステージのBGMも前期主題歌となっている。
前半の4ステージではボス戦BGMとして「ワンダバ」こと「TACの歌」が使用されている。
こちらも聴いているだけで気分が盛り上がる曲の為ボス戦のBGMとしてはぴったりである。
コンティニューした際はその場からの復帰となり、その際ウルトラの父が現れて画面の敵を一掃する。
そのため復帰は他のSTGと比較しても容易な方。
日本~ヨーロッパの3ステージは当時のシューティングゲームと比してもそこそこの難易度であるが、中国ステージ以降の難易度はかなり高め。
初心者はクリアに数回程のコンティニューを強いられるかもしれない。
攻略に運の要素がかなり絡む。
このゲームではアイテムを出現させるのに「アイテムキャリアー」という敵を倒さないといけないのだが、倒すまでどのアイテムが出現するか分からない上に、このアイテムキャリアーが妙に強い。
というのも「比較的耐久力が高い」、「地形を貫通する自機狙い弾で攻撃してくる」、「出現タイミングが不規則」、「プレイヤー自機が接触すると撃墜判定+ショットを受け付けない地形を無視して移動・攻撃できる」という厄介な特徴を持つからである。
自機狙い弾はランクアップで3wayになり、7面の狭い通路を潜り抜けていく時、さらにはボス戦中でもお構いなく出現する。
グラフィック・BGM、ゲーム性など、トータルで見れば本作の原作再現度は高い方である。
しかし、一部に「さすがにこれはどうだろう」という原作無視要素も。
ウルトラセブンとウルトラマンレオの声がウルトラマンジャックの声に変わっている。
また、中国ステージのボスであるバキシムの声がレッドキングの鳴き声になっている。
攻略上問題がある訳ではないのだが、原作をある程度知っているファンがプレイするとかなり違和感がある。
ウルトラマンのファン向けゲームとしてこれはどうなのか。
ギエロン星獣やウー、ジャミラといった「倒すことを躊躇ってしまいそうな怪獣」が何体か出現する。
中ボス扱いのギエロン星獣はまだいいとしても、ウーやジャミラはあろうことか雑魚敵として大量出現する。
無論、円盤生物を始めとした「躊躇うことなくブッ倒せる怪獣」も数多くいるのだが。
昭和期のウルトラマンのうち、ゾフィー、ウルトラマンキング、ウルトラの母、アストラの出番が無い。
非戦闘員であるウルトラの母や伝説的存在のキングは仕方ないにしても、残り2人は原作でも戦闘シーンがあったため、状況に応じてウルトラの父の代わりに駆けつける……といった、何かしらの出番があっても良かったのではなかろうか。
特にゾフィーは、仮にも「宇宙警備隊最強の戦士」という肩書きを持っておきながら、本作では出番無しという散々な扱いを受けてしまっている。
恐らくは地球に常駐していないという設定や、昭和二期(『A』以降)のTV作品においては扱いも戦績も最悪だったという事情が枷となったのかもしれないが……。
「細かい点で原作との相違が見られる」「自機の性能に大きな差がある」など原作ファンにとっては見逃せない点が目立つのも事実ではあるが、一方で「シンプルイズベストなゲーム性」「美麗なグラフィックと高めの原作再現度がもたらす集客性の高さ」といった良点も多く、シューターだけでなくサラリーマンなど幅広い層がこぞってプレイしていた佳作シューティング。
ウルトラマンのゲームといえば格闘やアクションというイメージが強いだけに、本作での「防衛軍の戦闘機を操作しウルトラマンと共に戦う」というアプローチは非常に斬新なものとして評価できるだろう。
それを実現する為のウルトラボムも「ウルトラマンの魅力を表現する手段」と「STGとしてのシステム」を高いレベルで両立させたものとなっている。
こうしたアプローチが後の名作『ウルトラ警備隊 MONSTER ATTACK』『怪獣バスターズ』を生み出す土壌となった事は想像に難くない。
ウルトラマンシリーズのゲーム作品の歴史において、本作が果たした役割は非常に大きいものだったと言えよう。
●自機
・ジェットビートル(ウルトラマン)
「科学特捜隊(科特隊)」の戦闘機。
攻撃力は低いものの、移動速度は全機体中最速。
ウルトラボムは画面広範囲にスペシウム光線を発射する「スペシウム光線」。
持続時間は比較的長い。
・ウルトラホーク1号(ウルトラセブン)
「地球防衛軍極東支部 ウルトラ警備隊」、通称「ウルトラ警備隊」の戦闘機。
ショットの攻撃範囲が広いが自機が大型故か当たり判定が他の自機より広めなので敵の弾や地形は避け辛い。
ウルトラボムはウルトラセブンがアイスラッガーを投げて画面広範囲を攻撃する「アイスラッガー」。
・マットアロー1号(帰ってきたウルトラマン)
「MAT(Monster Attack Team)」の戦闘機。
ショットのレベルが上がる毎に攻撃力が増す。
ウルトラボムは「ウルトラスラッシュ(八つ裂き光輪)」。
攻撃範囲が狭い代わりに威力は全ウルトラボム中最高。
・タックスペース(ウルトラマンエース)
「TAC(Terrible-monster Attacking Crew)」の戦闘機。
最初は正面しか攻撃できないが、ショットのレベルが上がることで攻撃範囲が拡大する。
ウルトラボムは「バーチカルギロチン」。
無敵時間は短いものの威力は高い。
・コンドル1号(ウルトラマンタロウ)
「ZAT(Zariba of All Territory)」の戦闘機。
移動速度は若干遅いが、ショットの攻撃範囲は全機体中ナンバーワン。
ウルトラボムはタロウが画面広範囲を薙ぎ払う「ストリウム光線」。
発射の前には「溜め」の動作があるため即効性には欠けるが、その分無敵時間が長いため使い勝手はいい。
・マッキー3号(ウルトラマンレオ)
「MAC(Monster Attacking Crew)」の戦闘機。
ショットの攻撃範囲は機体前方のみだが、威力は高め。
レベルが上がる毎に攻撃力が増す。
ウルトラボムは「レオ全身発光」。
ウルトラマンレオが前方広範囲を攻撃する。
・シルバーガル(ウルトラマン80)
「UGM(Utility Government Members)」の戦闘機。
移動速度は最低で機体が大きく敵弾や地形を避け難いが、ショットを強化すれば貫通レーザーを発射できる様になる。
その攻撃力は間違いなく全機体中トップクラス。
ウルトラボムは「ウルトラスパイラルビーム」。
ウルトラマン80が正面にウルトラスパイラルビームを発射して攻撃する。
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