【稼働開始日】 1998年6月27日
【発売元】 セガ
【開発元】 AM1研
【ジャンル】 アクションゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
当時既に末期だったシステム基板「MODEL2」で製作された、『ダイナマイト刑事』の続編。
開発は前作同様AM1研が担当。
前作の海外版は映画『ダイ・ハード』のゲーム化と扱われたが、今作から海外でもセガオリジナル作品の『DYNAMITE COP』として扱われ、同映画の雰囲気はほぼ無くなった。
グラフィックや動きだけでなく、おバカさも格段に進化し、プレイヤーキャラも前作のブルーノ警部に加え、Navy SEALs隊員2名の計3人から選択可能となった。
色々な意味で前作よりパワーアップした作品だが、新たに導入されたパワーアップシステムはプレイヤーが異常に強くなる為、難易度はシリーズの中でも易しめ。
基本システムは基本的に前作とほぼ同じ。
1レバー+パンチ、キック、ジャンプの3ボタンの操作形態や、「アクションシーン」と「CAUTIONシーン」、上限を越えてライフを上げられる点もそのまま。
プレイヤーキャラは前作からシンディが抜け、Navy SEALs隊員のジーン・エディーの2人が追加。
1P・2Pを問わず、スタート時に選択可能。
前作では「ステージ毎にプレイヤーの服がボロボロになっていく」演出があったが、今作では単にライフ量により脱げていく方式になっている。
前作から様々な面でとっつきやすく進化したゲーム性。
前作では敵味方共に移動は上下・横の4方向、攻撃は横の2方向のみだったが、今作で斜めが追加されて全8方向となり、操作性が大幅に改善された。
これによりステージを縦横無尽に移動する事が可能となった他、攻撃時には敵の方向にある程度キャラが向いてくれる為、攻撃も当てやすくなった。
ステージにはテーブルやベッド等による高低差も追加された。
もちろん上って戦う事も可能で、上ってきた敵に触れると無条件で投げ状態になる。
この際、ボタン同時押しでジャンピングパイルドライバーやジャンピングえび反りドライバーを決められるが、威力は低い「魅せ技」である。
前作より無敵・攻撃判定が長くなった全ボタン同時押しの緊急回避、ジャンプボタン連続押しのクイックステップや武器の投棄等、プレイヤーの基本性能も向上。
ハンドガンを持って雑魚敵と組んだ際、パンチボタンを押すと「逮捕」し即撃破できる点は前作同様だが、今作ではキックボタンで「アイテム奪い」が可能となった。
これは敵にアイテムを計4回催促できるが、敵がアイテム未所持で首を横に振った後も催促し続けたり、ゲームが進行すると雑魚敵と組んだ直後に逆に金的を受けてしまう。
前作ではハンドガンのみだった「次エリアに持ち越し可能な武器」もマシンガンと斧が追加、武器の投棄を利用してそれらを温存し、難所で使うという戦法が容易に取れるようになった。
銃のマガジン(弾倉)もハンドガン用とマシンガン用の2種が存在した前作から1種共用に統一され、アイテム奪いの追加によりマガジン入手の機会、即ち、銃の利便性が大幅に増えた。
プレイヤーが強化された一方で、敵の性能は僅かに弱体化された。
雑魚敵の素手攻撃の威力や、強力なコンボ攻撃を行う頻度が若干下がった他、プレイヤーの攻撃をガードする敵はボスのみとなった。
一応中ボス的存在としてマシンガンや剣を2丁固定武装した敵が追加されたが、一部の特殊行動パターンと武器攻撃以外は、雑魚敵に毛が生えたレベルの強さである。
全ての敵でコンボを決めたり、武器を投げつけると一定確率で気絶するようになった。
これは倒れ・立ち両方で発生し、その間は無防備となる。
この際に前者は足を持つ事で敵を武器として使用でき、後者は触れる事で投げ状態となり、その間はご丁寧な事に画面下のアイテム欄に敵の名前が表示されるおバカ要素も。
今作では武装した雑魚敵やボスを倒すとほぼ確実に出るようになり、前作では非常に少なかった回復量も常識的なレベルにまで増加している。
大塚製薬の飲料類と食べ物が乗った皿が追加され、後者はキックボタンで食べて回復・パンチボタンで食べ物(と皿)を投げつけて攻撃できる。
エリア上の敵を全滅させるとすぐに場面が切り替わった前作と異なり、全滅後もアイテムがしばらく残るようになり、落ち着いて回収可能となっている。
プレイヤーキャラが強化されるパワーアップシステムやスコアシステムが追加された。
敵を倒した際に出たり、一部ステージに置かれている赤い「P」アイテムを5つ取得するか、稀に出る緑の「S」アイテムを1つ取得する事で自動発動される。
パワーアップ中の30秒間は全攻撃の威力や攻撃回数が強化される他、特定ボタンの組み合わせで各キャラクターの得意技を更に強化した必殺技も使用できる。
弱い雑魚敵ならばボタン連打のコンボ1セットだけで倒せ、ガードを持つボスも途中でガードを破れる可能性もある為、プレイヤーは爽快に大暴れできる。
スコアシステムはランキングがなく、ハイスコアのみ記録される方式と地味ではあるが、やりこみ要素としては十分。
敵の攻撃を受けるとスコアが減り、「逮捕」では撃破スコアも入らない為、如何にダメージを受けずにアイテムを拾い、敵に余分な攻撃を叩き込めるかがカギになる。
前作から引き続き登場しているおバカな演出は今作で更にパワーアップ、いい意味で悪化した。
前作の「『ダイ・ハード』のゲーム化」という扱いから外れたお陰か、前作よりブッ飛んだデザインや設定が増えた。
新プレイヤーの2人はどれも裏設定が強烈。
プレイヤーが使える武器も、おバカな方向でますます豊富になった。
同社の汎用筐体であるブラストシティや、小便器、冷凍食材、マネキン、テーブル等様々なジャンルから追加されている。
音楽や効果音の製作にはHoward Drossin氏が前作から続投。
ゲームの雰囲気に合わせた、派手なアクション映画風の作りとなっている。
全ルートの第2シーンで流れる「Poop Deck Pursuit」は今作のメインBGMとも言え、海外版『PROJECT X ZONE』ではブルーノのテーマ曲として扱われている。
コイン投入時や「CAUTIONシーン」での効果音、ウルフ本郷のテーマ曲と、前作経験者ならばニヤリとするアレンジ要素も多数。
おバカ要素代表の金的時の効果音も、今作では鳩時計風の音と共に被害者が男女毎に異なる情けない悲鳴を上げるものに地味に進化している。
今作では3人の技がはっきりと区別され、キャラにとって使い勝手が大分違うのだが、それ故のキャラ格差が激しい。
はっきり言って、エディーが飛び抜けて強すぎる。
特にコンボの蹴り技の火力が高く、ダウンを簡単に奪える為に状況を有利でき、回し蹴り系統の技も多い為、少し軸がズレていても当てやすい点も拍車をかけている。
ジーンの使い勝手は間違いなくワーストである。
他の2人でクリアできても彼女ではクリアできない、というプレイヤーは多い。
高難度でウケが悪かった前作とは打って変わって爽快さを重視した低難度と、更にド派手で変テコに進化したおバカ要素の組み合わせは、とりあえずプレイするだけでも楽しく、このジャンルが苦手な人にもお勧めできる。
公式サイトのおバカっぷりも相まって、今作はライトユーザー層にも一定の人気を博し、当時の最新基板使用の他ゲームにも負けぬ高評価を受けたが、一部のコアな刑事ファンには難易度低下にそっぽを向かれたようだ。
●ストーリー
2015年12月31日に発生した「エターナルタワー占拠事件」は、SFPDのブルーノ・デリンジャー警部補とシンディ・ホリデイ警部の活躍により無事解決した。
しかし、逮捕されたテロリストのリーダー、ウルフ本郷はアルカトラズ島への移送中に飛行機が予定ルートを外れ、遠く離れたカリブ海の公海上で消息を絶ってしまう。
約半年後の2016年7月、米国大統領の娘を含む2000人の乗客を乗せた新造豪華客船「バミューダ号」が、ウルフ本郷が率いる「カリブの海賊」によりハイジャックされた。
カリブの海賊の目的は米政府の脅迫。
これを受けた米大統領は海軍特殊部隊SEALs、そして去年の事件の解決者、ブルーノ・デリンジャー警部に人質救出の命を下した…。
●キャラクター
・ブルーノ・デリンジャー警部
前作から続投したSFPD所属の「Mr.ダイナマイト」。
前作での功績により大統領の信頼を得、大統領直々の依頼を受けて今回の事件に特別参加した。
・ジーン・アイビー軍曹
Navy SEALs所属の女性隊員。
戦場で信じられるのは自分だけという、ストイックな性格のウクライナ美女。
・エディー・ブラウン伍長
Navy SEALs所属の黒人隊員。
バイであり、今回の事件がSEALs隊員としての初出勤だが、逞しい男ばかりな現場は彼にとって「天国」らしい。
パワー型兼ムエタイを用いた打撃技のプロ。
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