【稼働開始日】 2000年
【発売元】 ガバキング
【開発元】 イレブン、AMファクトリー
【ジャンル】 アクションゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
2Dのアクションゲームで、「固定画面アクション」と呼ばれるジャンルの作品。
二人同時プレイ可能。
MVS(ネオジオの業務用システム)末期の作品。
汎用性には優れているのだが、出回りはよろしくない。
出回りの悪さで推測できる要因としては「ガバキングとイレブンにとって本作が唯一のアーケードゲームである」事か。
インストカードに「ホラーアクション」と書かれているが、そのグラフィックは漫画『王ドロボウJING』や映画『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』を髣髴とさせるコミックホラー。
固定画面アクション。
1レバー2ボタン式だが、なぜか3ボタン目も1ボタン目と同一機能で使用可能。
要約すると「東亜プランの『スノーブラザーズ』とほぼ同一のシステムを持つゲーム」である。
ボタン操作はA:攻撃/B:ジャンプ(+CボタンもAボタンと同じく攻撃)。
レバー操作は左右による歩行のみで、それ以外の方向は使用しない非常にシンプルな操作。
火に接触した敵は炎上し動きが止まり判定も消える。
燃え上がった敵に次々と火を投げるとどんどん炎上し、巨大な火の玉になる。
火の玉は接触すると自機に追従するようになる。
火の玉を連れた状態で攻撃ボタンを押すと火の玉は自機の向いている方向に飛んでいく。
火の玉が右下に到達すると、火の玉になった敵は消滅し、アイテムになる。
火の玉は他の敵を巻き込むほか、壁に当たると跳ね返って移動する。
得点アイテム以外のアイテムは「火力2倍」「移動速度1.5倍」「飛距離強化」「エクステンド」の4種類。
1つの面は5ステージで構成され、各面の最後はボス戦となっている。
ボスは共通して雑魚敵を火の玉にして投げつける方法でダメージを与えていく。
本作の本家とも呼べる『スノーブラザーズ』とは異なり、ボスに直接自機弾を当てても一切ダメージを与えられない。
2000年代初頭の作品というにはゲームシステムや操作仕様がシンプルすぎるきらいがあるが、操作感やゲームバランスは概ね優秀。
一部ボス戦にて理不尽に難しい点も若干あるが、業務用固定画面アクションとしては高い部類の完成度である。
面数は本家『スノーブラザーズ』の半分である全25ステージに抑えられているのだがゲームスピードが全体的にゆっくりした作品である為、適切な面数であると言えるだろう。
コミックホラーらしさにあふれた美麗なグラフィック。キャラクターの種類も多く、そのパターンも非常に多彩で見飽きない。
キャラクターだけではなく背景や、各種演出も凝っていて秀逸。
ボスキャラも大型ゾンビ(1面ボス)、超巨大なドクロの戦車(2面ボス)、双子の悪魔(3面ボス)、ガイコツ武闘家(4面ボス)、法衣の幽霊(ラスボス)…と、個性派揃い。
プレイする機会があれば、ぜひとも彼らと戦ってみてほしい。
アクションゲームらしさを崩さない範疇で、全体的に暗いトーンで統一されたBGMの完成度も素晴らしい。
本作ストーリー上の黒幕であるラスボス戦BGMは一転して神秘的なBGMであるが、こちらも本作の雰囲気にマッチしている。
ゲームシステム面があまりにも「『スノーブラザーズ』のパクり」に終始しすぎている。
非常にシンプルな作品にするというテーマだったとすれば否定する要素はないが、リメイクと言えばなんて事はない。
許可を取った痕跡は無いが。
ちょっと触っただけでもゲームルールを理解できる事で評価の高かった『スノーブラザーズ』を現代風にアレンジし、汎用性に優れるよう、ゲームバランスもより整うよう修正したゲームである。
『スノーブラザーズ』の修正版としては非常に良くできており、その見た目もあってゲームとしての完成度は高い秀作である。
それだけに、出回りの悪さは致命的。
気軽に誰でも遊べる事が美点なのに、その部分が生きていない。
比較的出回りが良くなりやすいMVS基板のゲームであるはずが、知名度も出回りも非常に低い。
ショー出展時の本作のコーナーの規模が非常にひっそりとしたものであった上、2000年当時のアーケードゲーム誌でほぼ空気のような扱いを受けてしまっている。
●ストーリー
まだ魔術が信じられていた時代。
夜毎墓地から死体を掘り起こす事件が発生していた。
醜い容貌ゆえに世間から離れて住んでいた墓守の男は、この出来事が知られて大事になるのを嫌い、一人夜の墓地に立ち、事件をひっそりと解決しようとするのだった。
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