【発売日】 1995年1月27日
【発売元】 ソフトバンク
【開発元】 アルファ・システム
【ジャンル】 アドベンチャーゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
擬似3D空間を歩きまわり、怪しい箇所を調べてヒントを探したり、仕掛けを作動させたりして謎解きを行うADV。
元々はアメリカのCyan社のPC用(Mac/Win)クリックアドベンチャーゲーム。
プレイステーション版は、1995年1月27日に発売された。
『MYST』と書かれた本の世界に取り込まれてしまった主人公は、ゲーム開始後すぐに「ミスト島」に独り放り出される。
ゲーム進行を助けるようなナビゲーションの類はほとんど無い。
画面全体に背景グラフィックが描かれ、メニューやコマンド等の文字ナビゲーションは一切なし。
グラフィックはプリレンダリングCGの1枚絵で、同世代のカクカクしたリアルタイム描画3Dゲームとは一線を画す美麗なもの。
今見てもあまりチープさを感じない。
水流や風車、装置の作動にはプリレンダリング動画が画面内に自然に挿入され、世界観を演出する。
登場するキャラクターは俳優による実写映像で表現している。
この演出は『IV』まで受け継がれている。
プレイヤーはミスト島の四方にある本から異世界に行き、それぞれの世界で謎解きをしてミスト島の謎の真相に迫っていく。
ミスト島以外の4つの世界を攻略する順番は特に決まっていない。
攻略に必要な情報などもその世界単独で完結していて、別の場所で手に入れたアイテムが必要、などという謎解きはない。
各異世界には、物語の核心に迫るアイテムである「ページ」が散らばっている。
これを集める事も目的の一つ。
グラフィックが実写さながらに美しい。
本作の舞台は自然の豊かな場所が多いが、植物や水、機械といった背景CGのクオリティが高い。
パッケージ裏で謳われた「シュール・リアリズム」の文言に偽りはなく、神秘的で不思議な世界観が見事に表現されている。
効果音も臨場感たっぷりである。
リリースから20年近くが経った現在でも、その独特の雰囲気などからチープさを感じにくい。
動く生物の見られない寂しげなシチュエーションも、雰囲気作りに一役買っている。
謎解きが理にかなっている。
装置の仕組みを推察し、動力を送り込んで、書物などから仕入れた情報をもとに推理した正しい入力を行うとクリア。
こういった、きちんとした論理の組み立ての結果謎が解けるゲームデザインは、ADV好きにはたまらないだろう。
総当り解法がおよそ通じないのもプラス材料になる。
風や水などの自然エネルギーで発電を行って装置を動かすアイデアも、舞台設定を活かしていて面白い。
ストーリーでゲーム進行のモチベーションを上げるような作りにはなっておらず、ゲーム開始直後からもう何をすればいいのかサッパリわからない。
概要を聞いた時点でソリが合わないと感じた人は、実際本当に、全く合わない可能性が高い。
調べられる箇所を可能な限り調べ、あとは自分で考えるのみ。
そんな突き放されたゲームデザインに耐えられるか否かで好みの割れる、しかしよく作りこまれたADVである。
美麗なCGで描かれた見知らぬ孤島に自分独りというシチュエーションは、フィーリングが合うならどっぷりハマるだろう。
家庭用移植版ではマウスが使えない分カーソル操作のストレスは上がってしまうが、作品本来の良さは損なわれていない。
「ADV好き」でくくられる人種の中でも更に人を選ぶほど不親切でハードルは高いが、やり応えのあるタイプの作品である。
PSP版のみ世界が1つ追加されているが、内容的にはオマケ程度。
画質が粗い、入力反応が若干遅いなどあるため一長一短。
[game-1]MYST(最新無料動画を楽しみましょう♪)