【稼働開始日】 1996年1月
【発売元】 カプコン
【開発元】 カプコン
【ジャンル】 シューティングゲーム
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
『19シリーズ』の流れを汲む縦スクロールシューティングゲーム。
ただし、本作には宙返りやサイドファイターといった伝統的システムが存在せず、世界観も第二次世界大戦世代から20世紀末になり超兵器が登場するなど大幅に変更されている。
受け継がれているのは自機のライトニングや1面に広がる大海原とボスの亜也虎といったわずかなもののみ。
カプコン自社製作としては最後の2Dシューティングゲーム。
後にCPSIIでは他社への技術提供企画であるカプコンパートナーシッププロジェクトによって、『ギガウイング』『プロギアの嵐』などシューティングゲームが多数発売された。
その中で作られた19シリーズの続編『1944・ザ・ループマスター』の製作はライジング(バトルガレッガなどを製作)である。
選べる機体が3機に増え、それぞれに性能の差異が存在する。
そして2段階目にパワーアップできる武装・ホーミングレーザーの挙動が異なっている。
ライトニング…平均的な移動速度と攻撃性能を持つ機体。得意武器は4連射。
震電…最高の機動性を誇る機体。得意武器はスーパーシェル。
モスキート…移動速度が最も遅いが、得意武器の3Wayの火力と攻撃範囲が魅力の機体。基本ショットは「4連射」「スーパーシェル」「3way」の3つ。
各機体ごとに得意な武器が設定されており、一致していれば2段階目のパワーアップが可能。
4連射…前方にバルカンを発射する。
通常は2発×2連射だが、ライトニング装備時のみ2段階目で3門同時発射となる。
スーパーシェル…敵を貫通するレーザーを1発発射する。
震電装備時のみ2段階目(2門同時発射)が解放される。
しかし仕様上張り付きが無意味のためボス戦で苦労する。
3way…前方に3way×2連射のミサイルを撃つ、攻撃力と範囲のバランスが良い武器。
モスキート装備時のみ2段階目(5way)が解放され、火力と攻撃範囲が大幅に増す。
ショットボタンを押しっぱなしにすると、通常ショットの代わりに「マーカーミサイル」が発射される。
これが中型機以上の敵に命中するとロックオン状態となり、さらにショットボタンを連打することでその敵に対して次々とホーミングレーザーが発射される。
このレーザーはロックオンした敵に到達するまでは貫通するため、1体の極めて硬い敵のみならず、ロックオンした後反対側に移動することで広範囲攻撃として活用することも可能。
使用制限も無いためショットと並ぶ主力武器となる。
強力なボンバー「ヴァリアブルボム」。
ボムボタンを押した時点でフラッシュシェル(弾消し)効果が発動し、その後ボタンを押し続けるとボムのレベルが上昇。
離すと再びフラッシュシェル効果が発動し、同時にレベルに応じた特徴のボムの効果が現れる。
「ボムボタンを押した瞬間とボムを発射した瞬間、ボム1発で2回の弾消しが発生する」、「敵の攻撃タイミングを計算に入れ、最高のタイミングで的確なボムを発動」など、戦略性が上がっている。
低すぎず、簡単すぎない絶妙な難易度。
低速の弾幕から高速ばらまき弾まで弾避けのパターンは豊富。
しかしヴァリアブルボムがあるので難しい弾避けは極力飛ばして進行することも可能。
1面の難易度は同時期のバトルサーキットと並ぶ激甘ぶりで初心者でも容易にクリアできるほど。
しかし2面ボスは高速の主砲でこちらを殺しにかかってくる。
対処方が複数存在するので理不尽ではないが。
ボス戦では意外なところに安地があったりするので、それらを見つけ楽勝パターンを見つける楽しみも。
安地を使った魅せプレイはギャラリー受けも良い。
シリーズ中最高にアツい得点稼ぎ。
面クリア時のボーナスが主な得点源となる。
ハイスコアのカギとなるのは「ステージ内で獲得できる『勲章』」「ステージ内の敵の撃破率に応じた『敵破壊率』」「敵破壊率に応じて昇格する『階級昇進』」「ボスを早く撃破すると高評価の『ランク』」など。
これらの相乗効果によって最終的にかかるボーナス点の倍率がどんどん高くなっていくため、ハイスコアを狙うには緻密な点稼ぎパターンを組む必要があり、やり込み度は十分。
また、一定の階級に到達するとエクステンドする。
階級昇進が奮わないと2回目のエクステンドが得られないので、攻略の面でも階級昇進は重要である。
太平洋が舞台の1942・1943、ドイツ上空が舞台の1941と異なり、今回はヨーロッパ・アフリカと世界のあちこちを転戦。
氷海やとてつもない規模の敵兵器工場などの多彩なステージと、趣向を凝らした個性的なボス群が待ち受ける。
ゲーム冒頭早速繰り広げられるライバル機「F.ブラッカー」の襲撃(以降各面毎に必ず新武装を引っ提げて登場、さらにラスボスでもある)、数画面分に渡る超巨大戦艦、滝上空での攻防後に突然かかる虹、裏返ってパワーアップする潜水艦、巨大爆撃機との合体、と見所は満載。
硬派な世界観、それに不思議とマッチしたお洒落なBGMもファンが多い。
時代は変わっても19シリーズの伝統は健在。
さらに「健闘ヲ祈ル」「撃沈」が復活。
序盤は難度が低く初心者に優しいが、5~6面あたりから急激に難度が上がる。
アーケードゲームである以上、ワンコインで簡単に長時間プレイされてはインカム上問題となるため、やむを得ない仕様ではある。
しかし「長時間プレイし過ぎだからそろそろ死んでくれ」と言わんばかりの難度上昇には違和感を感じるかもしれない。
とは言っても、アーケードゲームとしては、全体としては低難度の部類に入る。
特に、6面ボス「アウターリミッツ」による、ガンダムシリーズの「ファンネル」のようなものから繰り出される攻撃はかなりの高難易度。
ラスボス「ブラックノイズ」の高速弾幕も避けるのが難しく、ボム使用を強いられる難関が続く。
それでも、何度も挑み続ければいずれパターンが分かってくるタイプの攻撃なので、総じて見れば『決してクリア出来ない難易度』ではないのだが。
欠点らしい欠点が見当たらない珠玉の一作で、19シリーズ最高傑作に挙げる人も多い名作。
適度な難易度で入門用にも最適な間口の広さと果てしなくアツい点稼ぎによる奥の深さを併せ持ち、これ一本で正統派シューティングの魅力が一通り楽しめるだろう。
とりあえず、「ボムボタンを押すときは押しっぱなし、危なくなったら離す」という事だけでも覚えておけば、初心者でもある程度の練習でそれなりに先に進めるだろう。
●ストーリー
19XX年…人類は泥沼の様相を呈した戦いの渦中にあった。
世界各地に局地戦が勃発し、謎の敵との果てしない戦いが続く。
…敵の名は『アウターリミッツ』、繰り返す悲劇の裏に暗躍する兵器結社。
そして彼らは、ついに世界を掌握するべく行動を開始し、地球規模の大破壊をもたらす終焉兵器(ドゥームズ・ディ・ウェポン)を開発中との情報を機に状況は最悪の段階へと移行した。
事態を重く見た世界平和維持機構は二人の戦士を最前線へ送り出す。
硝煙弾雨の中、撃墜された輸送機より飛び出した二人の駆る戦闘機は敵地へとパワーダイヴを移行。
決死の反攻作戦が、今、開始される。
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