ジョジョの奇妙な冒険(アーケードゲーム◆カプコン)

【稼働開始日】 1998年12月
【発売元】 カプコン
【開発元】 カプコン
【ジャンル】 格闘ゲーム

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ジョジョの奇妙な冒険 スタンドフィギュアコレクション04 全4種セット コンプ コンプリートセット

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概要 (説明は『Wikipedia』より)

荒木飛呂彦の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』。

今作はその中でも人気の高い第三部「スターダストクルセイダース」を題材とした対戦格闘ゲームである。

ゲームバランスはお世辞にも良いとは言い難い(アーケード初代では即死や永久が多数存在、遺産やPS版初代では特定のキャラクターが強すぎる)。

しかしシステム自体の完成度は高い上に非常に細かい原作再現を行っており、現在でもなお高い評価を得ている。

レバー+4ボタン(弱中強、そしてスタンドボタン)で操作する2D格闘ゲーム。

必殺技入力は大半が波動、昇龍コマンドといった簡単なコマンドで、初心者でもすぐ技を繰り出せるようになる。

多くの格闘ゲームで搭載されている、チェーンコンボ・ガードキャンセル・アドバンシングガードといったシステムが搭載している。

そして第三部の重要な要素「スタンド」を再現する為に、承太郎など一部のキャラには「スタンドモード」と呼ばれるモードチェンジシステムが存在している。

スタンドボタンを押すことでいつでもモードチェンジが可能。

両方のモードの特性を理解し、使いこなす必要がある。

ホル・ホースなどモードチェンジが存在しないキャラクターもいる。

彼らは常に通常モードで戦う必要がある。

それらのキャラクターではスタンドボタンを押すと特殊技が発生する。

スタンドを出していない「通常モード」とスタンドを出現させたスタンドモードが存在し、両者で技の性能やガードに関する仕様が変化する。

必殺技ゲージを消費する事で、スーパーコンボや「タンデムアタック」と呼ばれる技が使用可能。

タンデムアタックの仕様はスタンドが独立しているか本体と一体化しているかどうかで仕様が異なるが、どちらのキャラクターでも強力なラッシュを仕掛ける事が出来る。

ただし、スタンドモード自体が無いキャラクターはタンデムアタックを使えない。

システム的には複雑な部類に入るが、CPU戦は簡単なので特殊な操作は用いなくてもクリアは可能である。

ただし対戦においてはそれらの複雑なシステムを活用できないと上級者には勝てない。

原作さながらの「スタンド使い同士の異常な戦い」を再現している。

また、キャラクターの一挙一動が細かくしっかりと作られている。

さらに一部の技がHit数過剰だったりと、爽快感に溢れている。

必殺技のコマンドが全体的に簡単なので初心者でも容易に技を出したり、そこそこコンボをつなぐこともできる。

そのため格ゲー初心者も十分楽しめる内容となっている。

それでいてマニアックな仕様やテクニックも存在するため奥が深く、熟練者との対戦も面白い。

戦闘終了時に表示される文字「再起不能(リタイヤ)」は原作で頻繁に用いられる単語。

ゲーム中でもカットインをコマ割している・キャラクター選択画面が漫画のページ等、漫画っぽさを取り入れた多数の演出は他に似る物の無い、独特な世界観を表現している。

ゲージを消費する技でとどめを刺されると血を吐いたモノクロのカットインが表示されるが、これはそのキャラクターが原作漫画内で致命的ダメージを負ったシーンのコマをそのまま使っている。

また、チャカの場合相手のカットインが真っ二つになる、ホルホースなら銃痕が表示される、といった凝った演出も搭載している。

一部の技を当てると非常に独特な「ズギャ—ン」等の擬音が表示される。

擬音としてはやや風変わりな物だが、コレは原作も(というか荒木飛呂彦氏の作品全体が)そうである。

また、本作以降「キャラの台詞がそのまま一部必殺技の名称になる」(例:「オラオラ」「無駄無駄」「ロードローラーだッ!」など)という慣習が格ゲーにもたらされた。

承太郎の「オラオラ」とDIOの「無駄無駄」がぶつかり合うと原作再現の「突きの早さ比べ」が起きる、DIOの時止め攻撃最中に承太郎の「スタープラチナ・ザ・ワールド」で時止め返しが出来る、誇り高き血統ジョセフが挑発で「次にお前は○○と言う」(○○の中には相手の挑発時の台詞が入る)と言ってくれる、など、原作ファンなら感涙ものの数々の仕様が施されている。

声優陣は本作独自のキャスティングだが、どのキャラクターもハマり役との声が多くその評価は極めて高い。

特に当時は名脇役声優だったDIO役の千葉一伸氏の「無駄無駄無駄無駄!!」の叫びは多くのプレイヤーの度肝を抜いた。

初代ではほぼ全てのキャラクターにお手軽即死、永久コンボが多数存在するなどかなり壊れたバランスになっていた。

ただし逆に言えばほぼ全員がかなり尖った部分を持っているということでもあり、「むしろ逆にバランスが取れている」と言われることも。

稼働時期も相まって文字通りの世紀末であったのは言うまでもない。

バグがやや多く(中にはフリーズに繋がるものもある)、第一作では初作品だったためか調整が足りていない部分も散見される。

細かな演出と原作再現が魅力の格闘ゲーム。

原作が持つ独特かつ異質な雰囲気を忠実に再現しており、その独特の雰囲気に引き込まれたプレイヤーが原作にも興味を持っていった。

スタンドシステムも他の格闘ゲームと一風変わった攻め方が出来ると好評。

ただし対戦バランスは非常に悪く、格闘ゲームとしての出来は決して褒められたものではない。

しかし、欠点を上回るほどに爽快感とジョジョらしさにあふれているため、ファンも十分に納得出来る一品である。

発売時期と版権元も相まって、ある意味「世紀末ゲー」の魁といえるかもしれない。

●キャラクター

・空条承太郎(声:梁田清之)
第三部主人公。
スタンドは高い攻撃力とスピードを併せ持つ近距離型「スター・プラチナ」。
その強力なステータスに長いリーチをも持ち合わせたラッシュタイプ。
特筆すべき原作再現はなされていないようだが、原作終盤の技が再現されている。

・ジョセフ・ジョースター(声:大川透)
第二部主人公にして、承太郎の祖父。
茨のような外見と遠視能力を持つスタンド「ハーミット・パープル」と、第二部までの主題であった「波紋」の力を持つ。
引き寄せ効果を持つ技で一方的に攻める事が出来る。

・モハメド・アヴドゥル(声:江川央生)
エジプトでジョセフが知り合った占い師。
スタンドは炎を操る鳥のような頭の「マジシャンズ・レッド」。
クロスファイアハリケーンなどの豊富な飛び道具と対空技を持った反応迎撃タイプ。

・花京院典明(声:真殿光昭)
DIOの刺客として承太郎の高校に転校してきたが、肉の芽による洗脳を解かれて仲間になった。
スタンドは人型と触手状の二つの形態を持ち遠隔操作可能な「ハイエロファントグリーン」。
飛び道具のエメラルドスプラッシュを持つ上にスタンドモードの技の射程が長い。
また敵を捕える罠をしかけられるトリッキータイプ。
挑発のバリエーションも豊富。

・ジャン=ピエール・ポルナレフ(声:垂木勉)
花京院と同じく洗脳されていた元刺客。
全体を大きく逆立てた髪形をしている。
スタンドは甲冑とレイピアで武装した騎士のような外見の「シルバー・チャリオッツ」。
攻撃の手数で攻めるスピードタイプ。
超必殺技で剣芯発射・アーマーパージ等の技が再現されており、続編『未来への遺産』では第五部のストーリーに絡んだ技を習得した。

・イギー
SPW財団のヘリで運ばれ旅の途中で加わったスタンド使いの犬。
かつてニューヨークで気ままに生きていたがアヴドゥルに捕まえられた。
砂のスタンド「ザ・フール」を持つ。
通常モードでは食らい判定が小さく、スタンドモード時は技が強化される代わりに食らい判定が大きくなる。

・呪いのデーボ(声:岸祐二)
DIOに金で雇われた殺し屋。
恨みの力でパワーアップし人形にとりつき操って戦うスタンド「エボニーデビル」を持つ。
「人形を操る」という特徴がある上、スタンドモードが「遠隔操作モード」という特殊なモードに固定されている事で他のキャラクターと一線を画すプレイ感になる。
通常、スタンドモードともに熟練を要する上級者向けのキャラクター。
格闘ゲームにおいては、「常に画面上に存在する人形と本体を同時操作して戦う」というジャンルのキャラクターの元祖であるとも言われている。

・ミドラー(声:長沢美樹)
原作では顔を見せないまま倒された女性のスタンド使い。
鉱物でできた物なら何にでも変身できるスタンド「ハイプリエステス」を操る。
水中銃に変身できるなど、攻撃の射程が長いため中距離戦を得意としている。
原作では倒れてる姿が小さく描かれただけなので、荒木氏がイラストを書き下ろした。
ただし連載当時に比べて画風が変わっていたこともあり、ゲーム本編内のほとんど(操作キャラ自体のCGやキャラクター選択画面のアイコン以外のほぼ全て)は第四部の山岸由花子のものを加工した物が使われている。
しかも服装も緩めのドレスから覆面を付けているが露出度の高い踊り子の衣装に変更された。
ちなみに2014年に放映されたテレビアニメ版では本作の踊り子衣装は使われず、原作準拠の緩めのドレスとなった。

・チャカ(声:長嶝高士)
持つ者を操って剣の達人に変える剣型のスタンド「アヌビス神」を拾い、本体にされてしまった青年。
特殊な当身技が最大の特徴。
原作での「一度覚えた技は絶対に忘れん」の言葉通り、必殺技で相手の攻撃を覚えてその技に対してガードキャンセル技で反撃できるようになる。
通常モード時には超必殺技の次元斬以外の必殺技がないユニークなキャラクター。

・アレッシー(声:垂木勉)
「えらいねぇ~」が口癖の38才独身。
スタンド「セト神」で相手を一時的に若返らせ、子供になった相手を一方的に嬲り殺す趣味がある。
若返る技を当てた後はアレッシーの独壇場。
いかにして相手を若返らせ、嬲り殺すかがカギとなる。
また、全キャラクターに若返った後のグラフィックが用意されている。

・DIO(声:千葉一伸)
ジョースター一族の宿敵である不死身の吸血鬼。
首から下は第一部主人公・ジョナサンの肉体。
時間を止められる最強のスタンド「ザ・ワールド」を持つ。
性能自体は決して良い訳ではないが、ナイフ投げや時間停止・ロードローラー・瞬間移動を使うなど、原作を再現した技が多い。
特に「時を止める」技はインパクト絶大であった。

・邪悪の化身ディオ!!(声:千葉一伸)
第三部の終盤まで登場した、顔に影がかかって表情が見えないDIO。
原作での「スタンドの形がはっきりしていない」という特徴を押さえたため、肉の芽などスタンド技、必殺技が通常のDIOと異なっている。

・誇り高き血統ジョセフ(声:大塚芳忠)
第二部当時のジョセフ(通称若ジョセフ)。
アレッシーのスタンドで子供化されたジョセフも同じ姿なのだが、こちらは普通のプレイアブルキャラクター。
スタンドは使えないが、ボウガンや波紋コーラなど原作で使用した波紋技を多く使う。
名セリフ「次におまえは○○と言う」は挑発として再現されている。
設定としては「もし老ジョセフがアレッシーのスタンドで若返ったら」というifの存在であり、続編『未来への遺産』ではそれに準じたストーリーが追加され、服装もより第二部当時に近いものへと描き換えられた。

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