電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム(アーケードゲーム◆セガ)

【稼働開始日】 1998年3月
【発売元】 セガ
【開発元】 第3AM研究開発部、ヒットメーカー
【ジャンル】 アクションゲーム

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【必ずご確認ください】・こちらは内容物の状態及び動作に問題のない中古商品となります。・外箱やパッケージに経年変化による軽度な擦れや、汚れ等がある場合がございます。・ディスク/カード/カセットには使用に支障のない程度の傷がある場合がございますが、プレイ自体に..

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概要 (説明は『Wikipedia』より)

1996年の発表以降、セガ上層部の思惑とは裏腹に『電脳戦機バーチャロン』は大ヒットを巻き起こし、多くのロボットファンを虜にした。

そしてその大ヒットから約2年。再びバーチャロンは現れる。

2年の歳月を経てチャロナー(バーチャロンを好む人々)の前に帰ってきたそれは、当時最高峰のグラフィックと圧倒的なスピード感を得て、チャロナーたちに新たな熱気を起こさせる。

新たな限定戦争、舞台は地球圏全域。その名はオラトリオ・タングラム。

通称は「OT」「オラタン」。

マイナーな所だと「チャタン」「電戦トリオ」なんてのも。

機体はOMGから3機追加されて11機に増加。

後にアップデートで隠し機体1機と新型機3機が追加され、最終的には15機を選択できるようになった。

前作の意匠や名称を引き継いでいる機体もあるが、それらも含め設定上は大部分が新型機(第2世代)とされている。

カトキハジメ手掛ける全15機のデザイン・ディテールはグラフィックの向上によってさらに緻密になり、機体ごとに細かく書き込まれている。

どの機体も個性豊かな外見をしており、看板機体らしいヒロイックなデザインのテムジン、マッチョで軍人風味のスタイルなアファームド系、果ては「ドリルと万力を携えた歪な人型の超重量機」のドルドレイ、「大鎌と鋭い翼を持った、死神を思わせる細身の軽量級」スペシネフなど、バリエーション豊か。

前作で人気だった女性形VR・フェイ-イェンはグラフィックの向上と大幅なデザイン変更で可憐さを増している。

また新たにもう一機の女性形VRとしてローブと法杖を携えた新型機「エンジェラン」が参戦。

Vアーマーは本体の装甲とは独立したバリアのようなもので、相手の弱い攻撃を弾き返してくれる。

が体力と同じでVアーマーは有限であり、攻撃を受け止めると減っていく他、後述する左ターボショットを受けると大幅に減らされてしまう。

ターボショットはツインスティックのターボボタンと攻撃を同時に押す事により出せる強攻撃。

右ターボショットと左ターボショットが存在し、右ターボは威力の高い攻撃や派手な攻撃が多く、左ターボは主にVアーマーを削る代わりにダメージの低い省エネルギーな攻撃が多い。

更に近接攻撃可能な状態で右ターボ攻撃を繰り出すと、相手のガードを弾いてダウンさせる特殊攻撃「ターボ近接」を発動可能。

ターボ近接には特徴的なモーションが多く、テムジンの「パンチ」、フェイ・イェンの「ビンタ」「ヒップアタック(しかもハートのエフェクトが飛び散る演出付き)」ドルドレイの「掴み投げ」、ライデンの「フラグメントクロー(両肩のレーザー発振器を展開して零距離でエネルギー波を叩き付ける)」などカッコイイものからコミカルなものまで機体によって様々な動きを見せてくれる。

ターボショットを筆頭に、各VRの攻撃手段が大量に増加している。

立ち・しゃがみ・ジャンプ中の各左手・両手・右手による武器それぞれに左ターボ・右ターボの属性が付き、8方向5種類のダッシュ攻撃にはそれぞれのしゃがみ(スライディング)・空中(空中ダッシュ)。

格闘には立ち・しゃがみと右ターボショットの組み合わせや、軸をずらすように相手の側面へ回りこみながら攻撃するクイックステップ近接、前3方向ダッシュ中にそのまま格闘を振る事のできるダッシュ近接など。

前作ではテムジン・バイパーII・ドルカス・フェイ-イェンに搭載されるのみだった必殺技・特殊動作も全機体に実装。

各機体の攻め手のバリエーションは爆発的に増加し、同じ機体でも使い手によりバトルスタイルに差が生まれた。

その大半は使い道のない攻撃なため一概に大量に増えた事が利点というわけではないが、少なくとも実戦的な攻撃手段が多く底上げされたのは事実である。

また、多数の攻撃種類、すなわち大量のエフェクトが追加された事から、グラフィック向上もあってロボットシューティングとしてのケレン味は稼動当時の他の追随を許さないものを持つ。

前作の時点で動きの自由度の高いゲームではあったが、今作ではさらに移動に関するコマンドが増加。

ジャンプから空中ダッシュ、ダッシュ中に向きを変えられるバーティカルターン、ダッシュ旋回に各種キャンセル、近接攻撃可能範囲(ダブルロックオン)でのみ発動できるクイックステップ…スピード感とあいまって動きの自由度は全シリーズイチであろう。

様々な動作をダッシュやジャンプなどでキャンセルできるので、他のアクションゲームよりも目立った硬直が少なく、慣れるとほぼノンストップで機体を動かせるようになる。

前作では近接攻撃は一部の機体を除いてほとんど上級者が用いるロマン技であったのに対し、今作では近接戦闘の自由度も大幅に増加。

各機体近接攻撃の発動範囲は前作より長めに設定され、ほとんどの機体が近接を要所要所で狙っていけるようになった。

「ダウン追撃」「クイックステップ近接」「ダッシュ近接」など、近接攻撃のバリエーションも大幅に増加。

ダッシュ近接やターボ近接、ダウン追撃… 一瞬で機体が交差し、近接攻撃が炸裂する。

上級者の近接戦は一瞬の隙を差し合う凄まじいもので、プレイヤーも観る側も白熱した戦いが楽しめる。

近接攻撃やクイックステップはダッシュなどでキャンセルすることができ、そこから「近接を仕掛けると見せかけて…」といったフェイントも可能。

近接はガード可能だが射撃はガードできない。

そのため、斬り合いに付き合うと見せかけて不意にステップで下がり、ガードからの反撃を狙う相手に射撃を叩き込むという選択肢もある。

こうした戦術も含めて、至近距離での攻防は本作最高の見せ場であるとも言える。

音楽は相変わらず、プレイヤーの心を突いてくる名曲ぞろい。

特にライデンステージの「into the crimson」、サイファーステージの「zodiac empathy」、テムジンステージ「high on hope」などが人気。

ステージに合わせた名曲は熱い戦いを演出する。

5.66で追加されたOMGステージでは、OMG版BGMのアレンジが流れるというにくいサービスも。

バージョン5.66からはドリームキャストのビジュアルメモリに対応し、家庭用で機体色をエディットした機体が使用できるようになった。

自分の愛機をゲーセンで使える。

腕利きのプレイヤーを示す証にもなった。

3Dアクションシューティングの、1つの頂点に達した作品と言ってもよい。

その暴力的なスピード、ステージや武器を生かした駆け引き、一瞬のチャンスを巡っての攻防…。

オラタンは一種の3Dアクションシューティングの到達点を一部のゲーマーに提示していたと言っても過言ではないだろう。

その快感は素晴らしいものであり、他のアクションシューティングではそう味わう事は出来ない。

しかし、ゲームの過度な複雑化によって新規客を受け入れる土壌が極めて小さくなり、「速すぎてついていけない」「見ても何をしているのか分からない」「前作とゲームが違いすぎる」といった反発を招く事になってしまうなど、急進的な変化による功罪が大きかったこともまた事実である。

とはいえ、その急進的な変化によってもたらされたゲーム性にほれ込んだ人間も決して少なくない。

もしあの戦場を駆けるバーチャロイドに魅せられたのなら、ぜひコントローラーを握って欲しい。

難点で挙げた通り、複雑な操作・必須テクニック・削り合いの戦闘など、上級者への遠い道程に嘆くケースは一度や二度ではないだろうが、このゲームは「初心者の間は楽しめない」といったものでは断じて無い。

空中ダッシュや各種攻撃を撃ち合うだけでもその自由度の高さを体感できるだろう。

そして、多くの対戦格闘がそうであるように、同等の腕同士の対戦、そしてワンランク上の対戦で学んだテクニックの駆使、だんだんと身についていく高度なスピードアクションとの一体感は、きっと夢中になれるはず。

貴方がバーチャロイドをモノにした時、タングラムは間違いなく新しい世界への道を開いてくれるはずだ。

●ストーリー

ムーンゲートの覚醒は人為的なものだった。大いなる茶番、O.M.GはDN社をして崩壊の危機にいたらしめ、ほぐれたDNAからは対抗勢力RNAが勃興した。
両者はVRの開発拠点である9つのプラントの所有権を巡って争い、収束の兆しは全く見られなかった。
V.C.a4年、事態はひとつのクライマックスを迎える。
時空因果律制御機構「タングラム」を根幹とする第9プラントが突如として実空間より消失したのだ。
ムーンゲートの制御さえも可能とするこのプラントを失うことは、地球圏への絶対的な危機の到来を意味した。
「タングラムを探せ!」
失われた第9プラントを見つけ出し、これを所有する者が膠着した状況のイニシアチブを握れることは確実だった。
DNA、およびRNAの各派に属するVR戦隊はかつて無い規模での総合再編成を経て各地に展開された。
後に「オラトリオ=タングラム」と呼ばれることになる、タングラムの使用権を賭けたこの大規模限定戦争に、あなたはVR戦隊「DNA」又は「RNA」の一員として、身を投じることになる。

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