【稼働開始日】 1998年
【発売元】 セガ
【開発元】 セガ
【ジャンル】 レースゲーム
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【中古】 デイトナUSA2 サントラ盤/(ゲーム・ミュージック)
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概要 (説明は『Wikipedia』より)
綺麗なグラフィック、ドリフトの爽快感、歌うBGMなどセガの看板作となったレースゲーム『デイトナUSA』の続編。
本作には初期バージョン「BATTLE ON THE EDGE(BOTE版)」と、後に稼動されたバージョンアップ版「POWER EDITION(PE版)」の、2つのバージョンがある。
違いの一例として、タイムの秒以下の表示がBOTE版では2桁、PE版では3桁になっている。
前作と同様、ハンドルとアクセル&ブレーキ、H型変速ギア(4速)で操作する。
残り時間はチェックポイントを通過するごとに加算されていき、残り時間が0になるか規定周回走りぬけばゲームが終了する。
視点が変更できる「VRボタン」も健在で、今作は複数のボタンを同時押しすることによりさらに多くの視点でプレイすることができる。
中にはタイヤ接写視点など、運転が困難になる視点もある。
コースは前作同様、初級・中級・上級の3種類。
またPE版には3コースを繋いで1つの巨大コースとした「MIXコース」を遊ぶことができる。
今作では操作する車もプレイヤーの腕に合わせて3~4種類用意されている。
それぞれの車でミッション(AT・MT)が選択できる。
さらにパワーアップしたグラフィックやスピード感。
基板が「MODEL3」になったことにより、車体のかすり傷などの損傷表現やあり得ないくらいのタイヤのよれ、ドリフト時に大量に出るタイヤスモークなど、表現力が格段に上がっている。
車体はクラッシュなどして損傷が激しくなるとボンネットやトランクが取れて中がむき出しになったりと、NASCARレースの過酷さや激しさを充分に体感できる仕様になっている。
またコース端にぶつかること無く走っていても、走行時の風圧だけでボンネットが次第に剥がれ始めるといった大胆さも本作特有の要素であろう。
車体の動きに関しても、初代以上の激しい振動、カーブを曲がるときの左右の傾き(ロール)、起伏のある路面を走るときの前後の揺れなど、外見だけでGを手に取るように感じとれるその表現力には凄まじいものがある。
その現実からも良い意味でかけ離れた表現のダイナミックさは本作の魅力を大幅に向上させているといえる。
コースも前作の比較的殺伐とした風景から各コースの特徴が十二分に表れたものとなっており、目まぐるしく通り過ぎていく風景をよそに爽快感のあるドライビングを楽しむことができる。
開発曰く、特に上級コース序盤の並び立つビル群はMODEL2では絶対に表現できないとのこと。
対物接触時の効果音もよりリアリティ溢れるものになり、臨場感も大幅にアップした。
車体同士がぶつかれば「ゴォォォン」といった重い鉄板同士を強くぶつけたような轟音が鳴る。
今作でも敵車にぶつけてもOKなので、前作以上に車同士のぶつけ合いを満喫することができる。
またCOM車や壁にぶつかった瞬間、残りタイムや順位などの「テロップも一緒に振動する」という表現方法は、他のレースゲームではなかなか見ることのできない臨場感ある演出である。
複数の車から選択できることにより、初心者にもとっつきやすくなった。
初級車は全てのコーナーをドリフトを使わずにクリアすることができ、さらにそれなりのタイムを叩き出すことができる。
多くの人は上級コースでは上級車よりも初級車で運転したほうが確実に良いタイムが出る。
前作では「ドリフトを使わないとロクに曲がれない」というややドリフト偏重のゲームバランスだったが、今作ではドリフト無しでもそれなりに走れるバランスとなり、走りに多様性が生まれた。
ドリフト自体もより容易に。
ATでもハンドルを切った後にアクセルオフ、同時にブレーキを蹴飛ばすと、MTでの4速→2速→4速ドリフト同様の角度がいきなり付く。
前作に引き続き熱く歌うBGM。
本作でのBGMメインコンポーザーは前作での光吉猛修氏に代わり、当時AM2研のサウンドクリエイターを務めていた伊藤二三男氏が担当。
前作からよりロック調を前面に押し出した疾走感溢れるBGM群となっている。
ボーカルはBOTE版では外国人歌手のデニス・ジェームス氏が、PE版では初代でも熱唱していたサウンドクリエイター・光吉猛修氏が担当している。
両氏とも非常にアツい歌声を披露しておりどちらも評価が高い。
プレイヤーもヒートアップすること請け合いである。
ピットの声もより情熱的になっている。
前作のピットは比較的落ち着いた声だったが、今作ではシャウトにも聞こえる声が増え否が応なくボルテージが上がる。
特にゴールが近くなると「タァ↑ーイムエクステンション!!」と絶叫に近い声が流れる。
PE版ではボイスの種類が増加。
加えて追加された台詞の一部は初代からの復活というファンサービスも。
PE版のみ、3位以内に入賞するとエンディングで自分の走りを第三者視点で見ることができる。
ゴールした瞬間でリプレイ映像が静止し結果が表示される。
画も格好良い仕上がりになっている。
PE版のみ、正式にコースを逆走することができる。
初代や本作のBOTE版では逆走状態でちゃんとタイム加算されゴールできるなど、逆走を事実上容認するような仕様にはなっていたが、スタート直後に車の向きを逆にする必要があり、またCOM車は普通に順走して向かってくるため、タイムアタック以外では正面衝突のリスクが跳ね上がっていた。
本作のPE版ではブレーキを踏みながら車種決定することで、最初からコースを逆走するように設定でき、COM車も同じく逆走するため順走時と同じ条件でプレイすることができる。
そして逆走設定した瞬間、前作で話題となったあの「逆走だあぁぁ!!」を聞くことができる。
ただし、逆走モードをプレイするには予め基板のテストモードで設定を有効にする必要がある。
また、このモードが追加された関係か、BOTE版ではできたレース中の逆走はできなくなっている。
業界初の16台通信対戦に対応。
前作の8台から16台に増えたことにより、さらに熱い対戦を楽しむことができる。
レースゲームにおける最大通信対戦人数はおそらく本作が史上最大級と思われる。
但し、とあるイベント以外では16台通信を拝むことはできなかったと言われている。
今作は途中で故障やエンストなどを起こし停車(リタイア)するCOM車が続出するのだが、進行の邪魔になることがある。
特に1周がかなり短い初級コースでよくこの場面に遭遇する。
さすがにコースのど真ん中でいきなり止まることは無く、ちゃんとコース端に寄って停車してはくれるのだが・・・。
「避けるテクニックも要求されている」と言われればそれまでなのだが、ライン取りが非常に重要な本作では避けきれず激突してしまうこともザラにある。
初代『デイトナUSA』から約4年ぶりの続編である本作は、当時の最新基板のマシンスペックを生かしたリアリティ溢れるグラフィックと表現力、さらにアツくなったBGM、そして初心者にも優しい自車種の複数選択制など、あらゆる面で前作から正統進化を遂げた傑作である。
ただ前作が登場した時と違い、ポリゴングラフィックが当たり前になりつつある時代であったのが災いしてか、初代ほどの人気・知名度を獲得するまでには至らなかった。
特に初期バージョンの「BOTE版」に至っては、初代にて好評だったお遊び要素がかなり削除されたことにより一部ファンからの反発を買ってしまった為に、発売当初は日本国内での出回りが悪く知名度が芳しくない時期もあった。
とはいえグラフィックやBGMなどは正統進化を果たしており、また複数用意された車種やMIXコースの登場は、遊びの幅をより拡げることにつながった。
『デイトナUSA』特有の「アツさ」は初代からしっかりと受け継がれているものであり、依然多くのプレイヤーに親しまれた作品である。
家庭用据え置き機への移植は未だになされていないものの、現在でも移植を熱望する声は根強く存在している模様。
発売から20年以上が経過した現在では稼働店舗も激減し、家庭用版への移植も行われていないことから、プレイできる環境は減少の一途を辿っている。
その為偶然見かけたら是非ともプレイして頂きたい。
他のレースゲームには無い独特の魅力的な要素の数々が、このゲームには詰まっているのである。
●コース
・フォレスト・アイランド・インターナショナル・スピードウェイ(BOTE版初級・デフォルト8周・40台)
上空が透明なドームで覆われ、滝も流れる自然豊かなオーバルコース。
レイアウトは初代初級と似ており、最終コーナーは豪快なドリフトポイントになっている。
・セガ・インターナショナル・スピードウェイ(PE版初級・デフォルト8周・40台)
MIXコース追加のためBOTE版から場所が変更された初級コース。
レイアウトは変わっていないが雰囲気は別物で、ドームや滝が無く実在のオーバルコースに近いものになっている。
・ゲームワークス・スタジオ(BOTE版中級・デフォルト4周・20台)
スタート地点から海賊船が上空をなぞり、ドラキュラ城や髑髏蜘蛛といったファンタジックな雰囲気を醸し出す、デイトナシリーズでもかなりの異色コース。
難易度は初代中級より比較的易しめ。
・東京ジョイポリス2020アミューズメントパーク(PE版中級・デフォルト4周・20台)
MIXコース追加のためBOTE版から設定が変更された中級コースで、近未来の東京ジョイポリスが舞台という設定に変更された。
レイアウトやコースの背景・雰囲気は変わっていないが、第二セクションの直角コーナーの道幅が拡大され更なる難易度の緩和が図られた他、設定変更に伴い最終コーナーの背景にある「GAMEWORKS」のオブジェクトが削除されている。
・ニュージョーク・シティ(上級・デフォルト2周・30台)
名前のとおりニューヨークの街並みを模した、高層ビルが並び立つ市街地コース。
コーナーも複雑化しており、初代の上級コースよりも難易度が高い。
・MIXコース(PE版のみ・周回無し・30台)
中級コース→上級コース→初級コースと、バイパスを使って繋いだ超ロングコース。
スタート地点とゴール地点が違うため周回ではない。
基板の処理性能の関係からか、このコースでは一部の視点切替が使えなくなる。
●車種
・チュムズ・ガム(BOTE版初級車)
モデリングが丸みを帯びた車で加速力や最高速は低いが、グリップ力が高くコントロールが簡単になっている。
・J.C.イーグル(PE版初級車)
BOTE版から変更された初級車。
BOTE版からデザインが変更され、性能も調整された。
調整ミスの為かPE版は上級コースの場合このマシンが最速になっている。
また、BOTEの頃は使えたドリフトも減速が大きくなる様変更されており、コーナーは全てグリップ走行した方が速くなってしまった。
・スコーピオプラズマ(中級車)
本作の主人公マシンで、加速・最高速・グリップともにバランスの取れた車。
初代を彷彿とさせるやや角ばったカーデザインになっている。
ドリフトがそれなりに出せるため、ある程度慣れてきた人にとっては扱いやすい。
・ファントムフルフォース(上級車)
最高速・加速重視の車。
その分グリップ力は最低クラス。
ブレーキとタイヤグリップの効きが弱い為、ハンドルを大きく切ると豪快に滑り出す暴れ馬でドリフト時のコントロールが難しく、操縦を誤ればいとも簡単にスピンしてしまう。
だが、一度扱いに慣れれば特に問題はなく、TAでベストタイムを叩き出すには必須の車である。
・ホーネットクラシック (スペシャル車)
BOTEの場合隠しマシン扱いであり、性能やデザインが初代風ではなく、コマンドを入力しなければ使用出来ない。
性能は初代や今作のマシンとも異なる。
ステアリングを切っただけでドリフトする等特殊な挙動を示す。
選択画面では車の性能を変更可能である他、ランキングには載らない。
PE版の場合は初代版ホーネットのリメイク扱いでデザインや挙動も初代に近いものになっている。
PE版ではこの車種を選択した場合、スタート時やピット時のカメラワークが前作後期版のものを再現したものに変わるファンサービス要素も。
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