GALLOP(アーケードゲーム◆アイレム)

【稼働開始日】 1991年
【発売元】 アイレム
【開発元】 アイレム
【ジャンル】 シューティングゲーム

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概要 (説明は『Wikipedia』より)

近未来が舞台の横スクロールシューティングゲーム。

1周5面構成で、2周クリアでゲーム終了となる。

何らかの原因で突如頻発した大型兵器暴走事件を、武装警察の戦闘機『R-11ピースメーカー』が次々と鎮圧する…という筋書き。

各面開始前にブリーフィングを行うシーンが挿入される為、雰囲気はなかなかのもの。

アーケードシューティングにありがちな「ストーリーの具体的な説明がゲーム中何も無い」という感覚は本作には薄い。

システム面の詳細は後述するが、「タイムアタック」の要素を前面に押し出した特徴的なシステムを持つ。

一見して自機は一般的なシューティング同様SF戦闘機らしいデザインをしているのだが、迅速な出撃・進行・鎮圧が理想である事は警察としては当たり前なので理にかなう構成ではある。

同じくシューティングにレースの要素を明確に組み合わせたゲームは、ライジングの『疾風魔法大作戦』やニチブツの『SECTOR ZONE』が存在している。

「スクロール加減速」を除けば、基本的には1レバー2ボタン操作・残機制の一般的な横スクロールのシューティング。

アイテムによるパワーアップと、サブウエポンの概念も存在。

Aボタンでセミオート連射のショットとマニュアル連射のサブウエポンを同時発射し、Bボタンでフルオートで高速連射される「ロックオンレーザー」を発射。

ロックオンレーザー発射中は、Aボタンを押してもショットが発射されない(サブウエポンは発射される)。

パワーアップアイテムを取得すると、ショットとロックオンレーザーが強化される。

2個装備するとフルパワーだが、ミスすると初期状態に戻される。

ロックオンレーザーは非常に強力だが、画面下部に表示されているエネルギーを消費して撃つ。

延々垂れ流せる訳ではないが、ゲージは「ロックオンレーザーを使用していない時間」に比例して自然回復する。

その他、ロックオンレーザーのエネルギーを回復するアイテムも所々に落ちている。

サブウエポンは全部で3種類存在するがパワーアップはせず、複数のサブウエポンを同時に装備出来ない。

性能はいずれも高く、使いこなせればショットやロックオンレーザー以上に頼れる装備になる可能性を秘める。

そして、本作最大の特徴である「スクロール加減速」システム。

自機が画面右端に寄っているほど「加速」し、逆に画面左端に寄っているほど「減速」する。

自機が大きすぎる上に移動速度が遅い為、1周目の中盤からはアドリブを織り交ぜた進行がほとんど不可能であり非常に窮屈。

敵弾に対する接触判定は自機の見た目よりかなり小さいのだが、敵本体と地形に対する接触判定はほぼ見た目通りで厳しい。

1991年当時のシューティングゲームの水準からすれば自機の攻撃性能が相当高く、回避より攻撃に重きが置かれるシーンでは非常に爽快なのだが…。

加速システムと横スクロールシューティングの相性の悪さに対する考慮に欠けた基本仕様に問題がありすぎる。

覚えゲーが悪いかと言うとそう言うわけではない。

だがあまりにも極端過ぎで、全てが初見殺しというゲーム構成は如何な物だろうか。

鈍い金属的な質感で構成されたSFデザインと、綿密に描かれたドットグラフィック。

独特の疾走感と怪しさを併せ持ったBGMは評価が高い。

ゲーム自体も別につまらない訳では無い。

強いて他の難を言うならば家庭用移植がなされていないのでプレイ方法が希薄な事くらいか。

レアゲーなのでゲームセンターで見かけたらやってみると良いが、いざ攻略するとなれば腰を据えての真剣勝負となる事は避けられない。

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